2007年12月7日号

市長ほっとコラム

秋田市ホームページで市長の動向や記者会見の内容などをお伝えしています。
http://www.city.akita.akita.jp/

秋田・お酒事情

 秋田は昔から良質な米と清浄な水を活用した日本酒、すなわち清酒製造が盛んな土地柄であり、またよくお酒を飲む県民でもあります。
 清酒の生産量は全国四位。一人あたりの消費量では、清酒部門において新潟に次ぐ二位となっており、酒類全体でも全国のトップクラスに位置しています。ちなみに秋田県人は年間一人あたり酒類全体で約百 をおなかに入れています。
 しかし、生活様式や食生活の変化、多種多様なお酒が手に入りやすくなったことなどにより、清酒をめぐる環境は厳しくなっています。このような中で清酒製造業のみなさんも努力を続け、生産量は減少傾向にあるものの、県産酒のおいしさは格段と向上してきています。
 かくいう私は、酒類万般なんでもよく飲む酒飲みの類に入るでしょう。

ふるさと市民賞受賞の小松由佳さんと
 酒飲みとしては、季節やその時々の酒席の状況によって、飲みたい酒が異なるのも事実です。暑い盛りの生ビールは格別ですし、たまにの贅沢のステーキにはワイン、あるいは居酒屋でのモツ煮込みに焼酎など、その時に飲みたいと思う酒を楽しむのが健康に飲むコツ、などと独りよがりの説を唱えています。
 そうは言っても秋田県人のDNA故か、結局は日本酒。熱燗よし、冷用酒よし、吟醸酒よし、年間を通じて一番多く腹に納まるのは清酒で、秋田県人の体に合っている気がします。
 ところで、最近パーティーなどで出されるお酒について疑問を感ずることがあります。酒造県秋田ということで、乾杯は最初からわずかの清酒が注がれている杯で行われることが多いのですが、その後が続きません。
 酒は好き好き、何を飲むべきというつもりはありません。しかし、最初の一口の県産酒による乾杯で秋田県人の義理を果たす、という免罪符になってしまっている気がします。
 清酒好きの人はたくさんいます。ところが、待てど暮らせどテーブルには清酒が現れず、催促して初めて運ばれてくることが多いのです。
 お願いします。乾杯だけで終わらせず、おいしい県産酒を飲める状況をつくってください。
 最初から県産酒のボトルでもトックリでもテーブルに置いておき、それを杯に注いでから乾杯ということでもいいでしょう。乾杯の仕方もいろいろですが、最初から杯に注がれているのは清酒の場合だけで、議論のあるところでもあります。
 私がお酒のことに触れると何かと物議を醸し出すことを覚悟で書いた次第です。

日本酒でみんな和やか
(清酒高清水の見学会)



Copyright (C) 2007秋田県秋田市(Akita City , Akita , Japan)
All Rights Reserved.
webmaster@city.akita.akita.jp