2008年4月18日号

一秒でも早く患者のもとへ

〜救急車の適正な利用にご協力を〜


「ちょっと買い物したいからコンビニに寄って」。市の救急隊員が、病院へ向かう救急車の中で患者から実際に言われたことです。
 全国で、軽症者が救急車を呼ぶケースが急増し、問題になっています。救急車が、本当に必要とする人のもとへすぐ駆けつけることができるよう、その利用について考えてみませんか。
●問い合わせ
消防本部救急課tel(823)4019


救急車の到着が5年前に比べて1分遅れています

 秋田市の救急車は8台。秋田消防署を始め土崎、新屋など市内の各地域に1台ずつ配置されています。
 昨年の出動回数は合わせて約1万回。しかし、全体の半数を超える約5千3百人は救急車を呼ぶほどではない軽症者でした。
 119番の出動要請を受けると、まずは現場を管轄する最寄りの救急隊が出動します。同じ管轄で出動要請が重なると、遠くにある別の救急隊が出動することになり、現場への到着が遅れてしまいます。実際に秋田市でも、連絡を受けた救急車が現場にたどり着くまでの時間が、年々長くなっています。
 ちょっとしたことで救急車を呼んでしまうと、救急車がすべての消防署から出払ってしまう可能性があります。そんな時に、あなたや周りの大切な人たちが、一刻を争う生命の危険な状態になったとしたら…。本当に必要なときに、本当に必要な人が救急車を利用できるよう、ご協力をお願いします。

●119番通報から現場到着までの時間


患者のたらい回しを未然に防ぎます

 救急患者の搬送先がなかなか決まらない、いわゆる「たらい回し」のため、患者が亡くなってしまうという事例が全国で発生しています。
 秋田市消防では、救急患者の受け入れをスムーズにするため、定期的に医療機関と連絡をとり、担当医や空きベッドの状況を把握しています。
 また、救急隊員は、搬送中に救急担当医に直接連絡できる「ダイレクトホットライン」を使用しています。


緊急性がないときは民間の搬送車などを

 軽症など緊急性がない場合で交通手段がないときは、民間の患者等搬送事業者(左を参照)を利用する方法もあります。
 夜間・休日で診察時間外のため、どこの病院に行けば良いか分からないときは、「あきた医療情報ガイド」の電話案内サービスをご利用ください。
tel(823)9900


こんなときは迷わず119番!

 急いで病院へ連れて行く必要があると思ったら、迷わず119番通報を。呼ぶかどうか迷ったときや、次のような場合も救急車を呼んでください。
●胸からのど、肩、背中にかけて痛む
●胸が締めつけられるような痛みが持続する
 →心筋梗塞の疑いがあります
●片側の手足や、顔半分が動かしにくい。しびれる
●ろれつが回らず、うまく話せない
●視野が欠ける。二重に見える 
 →脳卒中の疑いがあります


「緊急ではないけど、交通手段がないんです」
そんなときは…
患者等搬送用自動車をご利用ください

 患者等搬送用自動車は、転院や入退院、通院などで緊急性が低いかたを、市消防本部が認定した事業者が有料で搬送するものです。
 乗務員は応急手当や搬送法の講習を受けています。安心してご利用ください。
 なお、救急車と同様の処置を行うことはできませんので、緊急の場合は119番へ通報してください。

両用…ベッドと車いすのどちらも乗車可能
いす…車いす専用車
●料金(1.5キロまで)
◇両用→870円 ◇車いす専用→690円
※病室までの送迎などのサービスにかかる費用は別途かかります(500円〜1,000円程度)。



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