2008年5月16日号

健診のしくみが変わります


40歳以上のかたは、これまで事業主が実施する定期健康診断や、市が実施する基本健康診査を受けていましたが、国の医療制度改革によって、平成20年度からは、それぞれが加入している医療保険ごとに健診を受けていただくことになりました。
 ご自分の健康チェックのため、積極的に受診しましょう。
新しく「健診課」ができました(市役所山王別館1階)
国保・高齢・介護健診課 tel(866)8903 ファクス(866)8904


受けよう健診、防ごう"メタボ"


(2)秋田市国民健康保険の疾病分類別医療費
(平成19年5月診療分・☆は生活習慣病)
(1)秋田市国民健康保険の
 1人当たりの年間医療費

医療費の多くが生活習慣病

 秋田市の国民健康保険の医療費は、1人当たりの額も、その伸び率も、全国平均を上回っています(グラフ(1))。医療費の多くを占めているのは生活習慣病で、全体の43?となっています(グラフ(2))。
 生活習慣病の要因として、メタボリックシンドローム(※)が大きく影響していることが、近年明らかになってきました。そのため、メタボリックシンドロームを予防することができれば生活習慣病になりにくくなり、結果的に医療費を減らすことができます。


※メタボリックシンドローム(メタボ)…内臓脂肪の蓄積によって、動脈硬化の危険因子である「高血糖、高血圧、脂質異常」を併せ持っている状態のこと。


特定健診であなたの健康を応援!

 これまで行っていた基本健診は、病気の早期発見・早期治療が目的でした。
 今年度から行う「特定健康診査(特定健診)」では、はじめに、受診するかた全員のメタボリックシンドロームの度合いを確認します。そして、一人ひとりの状態に合わせ、生活習慣病にならないための健康アドバイス(特定保健指導)を行い、みなさんの健康づくりを応援します。
 あなたの健康が、家族やみんなの笑顔をつくります。健診を受けて健康な毎日を過ごしましょう!


特定健診のススメ

松岡内科クリニック
松岡 一志先生

●脂肪が生活習慣病の原因に
 現代社会では、肥満者は世界的に増加傾向にあり、日本も例外ではありません。
 中でも内臓脂肪による肥満は、メタボリックシンドロームとの関連で問題視されるようになってきました。内臓脂肪が貯まることでさまざまな異常が起こり、その結果、糖尿病や高血圧症といった生活習慣病に進展する可能性が高まることが指摘されています。
 みなさんの体にある脂肪細胞は、単にエネルギーを貯めるだけではなく、実は、さまざまな生理活性物質を分泌しています。生理活性物質には、いわゆる "善玉"と "悪玉"があり、脂肪細胞が小さいときは善玉が分泌されやすく、大きくなるにつれて悪玉が分泌されやすくなるという特徴があります。



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