2008年6月6日号

市長ほっとコラム

秋田市ホームページで市長の動向や記者会見の内容などをお伝えしています。
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幸せってなあに?

 「幸せになりたい」、人は誰しも幸せを求めるものの、その割には縁遠く、また、いささか悩ましい側面を持つのが「幸せ」という代物です。
 宝くじの一等に当たった、あるいは決勝戦に勝った、などというのは当人にとっては最高の幸せでしょう。しかし反面、当たらなかった多くの人の分を頂くわけですし、接戦の末に負けた相手は悔し涙です。
 このように、大きめな幸せというものには、「相手の不幸は自分の幸せ」という相対的な側面がついて回ります。最愛の相手との人生最大の幸せという結婚式でも、裏には振られて人生真っ暗というつらい思いをしている人がいるやもしれません。
 しからば、相対的に相手の不幸が伴わないような幸せとは、どんなものでしょうか?

5月20日、秋田市住宅・建築物
耐震改修促進協議会設立総会で
 今、山菜シーズン真っ盛りです。料理好き、食べ物何でも大好きの私にとっても、故郷の野山の旬の山菜は美味度特上ランクの部類です。
 アイコ、ホンナ、ワラビ、シドケ、ゼンマイ、ミズ、タケノコ等々、それぞれしっかりした独特の味を持ち、微妙に歯ごたえが異なるさまざまな山菜を自ら調理し、それを肴に子どもたちや友人と杯を傾けることは、私にとって幸せ以外の何物でもありません。
 また、猫とじゃれ合っている時が私にとって至福の時間です。
 ところが、飼い猫五匹のうち一匹(白チビ)を昨年夏に亡くしてしまいました。家から抜け出し車にはねられたもので、家族で涙ながらにペット霊園に葬ってやりました。
 残り四匹は家族の一員として元気に過ごしていますが、五月、ゴールデンウイークの四連休前の二日夜から一匹が見あたりません。チビという雄の機敏で愛きょうのある猫で、どこへ消えたのか心配でなりません。
 そうしたら連休明けの七日朝に勝手口から何食わぬ素振りでお帰りになりました。「人間様も休みじゃ、わしも観光旅行じゃね〜」と連休を楽しんだに違いないということで、家族一同ホッとしながら心休まる連休明けを迎えた次第です。
 幸せに尺度はありません。しかし、陰で泣く人や損する人がいる相対的な幸せも幸せには違いありませんが、人様との+−(プラスマイナス)の関わりを持たないような小さな幸せこそ純粋な幸せとも言えるのではないでしょうか。
 しかし待てよ、山菜も誰かに採られた後の山に入る人は不幸なのか?猫も嫌いな人にとっては、そばに寄られるだけで不幸ということか?
 世の中、単純には割り切れないものです。何はともあれ、お幸せに!
結婚式の新郎新婦は、
まぶしいくらい幸せに見えます。


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