2008年7月4日号

市長ほっとコラム

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洞爺湖で環境サミット開催

 まもなく、七夕様の七月七日から九日まで北海道の洞爺湖町で主要国首脳会議、いわゆるG8サミットが開かれます。
 サミット(SUMMIT)は頂点という意味で、政府首脳によるトップ会談ということになります。G8とはグループオブエイト、すなわち日本、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、ロシアの先進八か国を指します。
 日本では過去四回開催され、今回は二〇〇〇年の九州・沖縄サミット以来となります。サミットは、その時々の国際的に重要な課題について主要国の首脳同士が直接話し合い、解決の方向を見いだそうとして始められたもので一九七五年のパリから数えて今回が第三十四回となります。

東京ディズニーリゾートの親善大使が
市役所を訪問(6月16日)
 さて、今回のサミットの主要議題は地球環境問題です。
 今、日本のみならず世界各国ともそれぞれ数多くの重要な課題に向き合っていますが、中でもとりわけ環境問題は深刻な課題と言うことができるのではないでしょうか。
 それは、単に個々人、あるいは一国の問題ではなく、このまま地球環境の悪化が進めば、人類の存亡にかかってくるという問題だからです。しかも最近は、数百年後という単位ではなく、われわれや、すぐ次の世代、数十年の内にも悲観的なことになるのでは、という衝撃的な予測も目にするようになりました。
 現に、異常気象とも思われる干ばつや時期はずれの台風襲来、局地的な豪雨による大きな被害、海面上昇による南の島の消滅や海岸線の後退、さらにはオゾン層の破壊による人体への悪影響など、決して無視できない状況になっています。
 これらの現象の多くは地球温暖化が原因といわれ、その元は二酸化炭素の増加にあります。二酸化炭素の増加の多くは、石油資源の消費により副次的に引き起こされるものです。
 昨年、姉妹都市のアラスカ・キナイを訪問した際に大氷河を見学しました。聞くところによると、近年アラスカも暖かくなり、過去百年に崩れた量がわずか数年で崩れているということです。数万トンの氷河が連続して海に崩れ散るさまは、壮大な自然というよりも、海面上昇を実感できるほどの恐怖の光景でもありました。
 サミットでは、温暖化防止のため多くのことが協議されるでしょう。
 われわれ市民も、環境保全の原点、「もったいない」「足るを知る」「質素倹約」「我慢」など、少し前までの当たり前の生き方を振り返るべき時のような気がします。
この豊かな自然を次の世代へ
(雄和・高尾山からの眺め)


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