2008年7月18日号

平成20年度

秋田市文化選奨


 秋田市文化選奨は、学術・芸術の分野で前年度に優れた作品を発表し、市民文化の発展に貢献したかたに贈られます。今年度の受賞者は、次のみなさんに決まりました。表彰式は7月28日(月)午後4時から、秋田ビューホテルで行います。文化振興室tel(866)2246

文芸(詩)
石川悟朗さん(広面・72歳)
書籍「蒼の紋様」

 自分の内部でささやくものを大切にし、語りかけてくるものへ応えようとする作者の思いや葛藤から生まれてきた数々の詩は、この世界の影の部分をモチーフにしながら愛にあふれた人間賛歌を奏でています。
 穏やかな視点で描かれた作品全編にはやさしさがにじみ、読者を魅了する稀有な詩集です。

学術(短歌)
秋田県歌人懇話会(代表 斎藤博さん)
書籍「新秋田県短歌史」

 秋田の短歌に関するこれまでの歩みを総括するとともに、歌会、歌集、歌誌、歌人などの足跡を克明に記録し、秋田県歌人懇話会員の力を結集して刊行されました。
 会員による資料収集や執筆、編集により、後世に引き継ぐことを目的に出版された、文化的資料としての価値が高い短歌史です。

舞踊(洋舞)
豊島季里子さん(本名:大友季里子さん)(太平・45歳)
モダンダンス「Shi Ma U Ta(しまうた)」

 現代風にアレンジされた楽曲「島唄」にのり、自然に対する畏敬の念と、自然と共存することで育まれた「日本の心」が、巧みなテクニックで表現されています。
 邦舞を思わせるしなやかな動きによるダンスは、技術的な面においても、作品全体の芸術性においても非常に優れており、魅力ある作品です。


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