2008年12月5日号

市長ほっとコラム

秋田市ホームページで市長の動向や記者会見の内容などをお伝えしています。
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激動の今年を振り返って

　今年は例年以上に、国内外とも直接・間接に私たちの生活に影響を及ぼす大きな出来事が続きました。

　昨年から今年にかけて、中国、インドなど発展著しい国での急激な需要拡大や、投機マネーの対象になったことにより、原油や穀物、工業材料の国際価格が高騰。経済活動はもとより私たちの家計を直撃しました。
　五月には、中国・四川大地震が発生し、死者・行方不明者が九万人近い未曽有の大惨事となりました。
　六月には、東京秋葉原で無差別大量殺人が発生し、大きな社会問題として国民に不安を抱かせました。

家族・地域の絆づくり
フォーラムで(11月16日)

　そして八月には、空前の規模と奇抜なアイデアの北京オリンピックが開催され、国内では日本人選手の活躍に沸きました。時同じくして発生したロシアとグルジアとの大規模な武力衝突は、根底に地下資源の豊富な西アジアをめぐるアメリカとロシアの覇権争いがあることから、新たな冷戦の幕開けと心配されています。
　九月には、サブプライムローンというアメリカの高利な住宅ローンの焦げ付きに端を発した金融危機が急拡大し、アメリカ最大手の金融機関が破たんしました。この影響は瞬く間に全世界に及び、株価は大暴落、企業収益は悪化し倒産が急増するなど、百年に一度といわれる世界規模の経済危機に陥りました。
　このような中、十月は一挙に四人の日本人がノーベル賞を受賞するという、日本人の底力を示す久々の明るいニュースで沸きました。そして十一月には、次期アメリカ大統領としてアメリカ初の黒人系のオバマ氏が選ばれました。
　さて県内では、今のところ大きな災害もなく、大事件も勃発していませんが、厳しい局面は拡大し将来への不安が日に日に増しています。
　国政の場は、相も変わらず国民にとって何が大切なのかという基本を抜きにしている感が否めません。
　新春丑年は、国民全体が、厳しく苦しいながらも苦境を乗り切ることに納得ずくで力を尽くせる年にしたいものです。