2009年2月20日号

平成19年度

決算


 秋田市の平成19年度一般会計・特別会計の決算が、昨年12月の市議会で認定されました。市の行政活動のためのお金が、どこから来て、どのように使われたのかお知らせします。

一般会計

 一般会計は、福祉や都市基盤の整備、教育など、市の一般的な事業に使われる経費です。
 平成19年度は、歳入から歳出を差し引いた残り14億9755万6千円から、平成20年度に繰り越した事業の財源となった2億4335万6千円を除き、12億5420万円の黒字になりました。
 歳入では、個人住民税の定率減税の廃止や国からの税源移譲により、市税が増えました。
 歳出では、セリオンの公設化関連事業の終了により土木費は減少しましたが、国民健康保険事業会計や介護保険事業会計への繰出金が増えたことなどにより、民生費は約7億円増えています。

平成19年度一般会計のおもな使いみち

●民生費…高齢者や身体・知的障害者の施設への補助、保育所への補助、岩見三内保育所の改築、低所得世帯への灯油購入費補助、生活保護など
●土木費…除排雪、都市計画道路、新屋比内町市営住宅の建設、太平山リゾート公園の維持管理など
●総務費…秋田わか杉国体・大会、西部市民サービスセンターの整備、町内会への助成など
●教育費…浜田小学校と秋田北中学校の増改築、広面小学校と秋田東中学校の大規模改造、幼稚園への補助など
●衛生費…乳幼児の健康診査や予防接種、各種検診、食肉検査、家庭ごみの収集など
●その他…中小企業への融資あっせん、求職中のかたへの技能講習、仁井田地区スーパー農園の整備、消防、議会の運営など

歳入


歳出


財政指標で見る秋田市

 財政の健全性を表すさまざまな指標。厳しい財政状況の中、市税などの財源確保に努めたり、市民サービスに直接影響がない経費を徹底して見直したりして、安定した財政運営をめざします。
<財政力指数 0.661>
 類似団体平均値※0.823
 標準的な行政活動を維持するために必要な一般財源に対して、標準的な状態で徴収できる税収がどれだけあるかという指標。「1」を超えると財政的に余裕がある自治体といえます。

<公債費比率 15.8パーセント>
 類似団体平均値※ 15.2パーセント
 歳入の一般財源(使い道が自由なお金)における公債費の割合。10パーセント以下が望ましいとされています。
※類似団体…総務省の決算統計の「類似団

特別会計

 特別会計は、介護保険や国民健康保険など特定の事業を行う場合、その収入を支出に充てるため、一般会計と区別している会計のことです。

公営企業会計(病院)

 企業決算では、営業面から見た収支を「収益的収支」、設備など所有財産の面からみた収支を「資本的収支」と表しています。公営企業の経営は、市民ニーズを満たしながら、収益的収支に大きな赤字が出ないような経営が望ましいといえます。
 秋田市の公営企業は市立病院と上下水道局です。上下水道局の決算は、昨年の広報あきた12月5日号に掲載しています。

ちょっと勉強♪〜財政のコト〜

秋田市の市債

 「市債」とは市の借入金のこと。将来にわたって返済していくので、道路や学校など永続的に役立つ施設の建設費を次世代にも平等に負担してもらうことになります。

秋田市の財務諸表が変わります

 市ではこれまで「貸借対照表(バランスシート)※」と「行政コスト計算書」を作成してきました。現在、財政状況の透明性を一層向上させるため2つの表を追加し、民間と同様の左記の財務諸表を作成中です。
●貸借対照表
 …年度末における資産・財産とその調達財源の状況を示すものです
●行政コスト計算書
 …1年間の行政サービスに費やされた行政資源の額(コスト)を示すものです
●資金収支計算書
 …資金収支の状況を「経常行政活動」「公共投資」「その他の行政活動」という区分で示すものです
●純資産変動計算書
 …資産と負債の差額である「純資産」の一年間の変動内容を示すものです

◇問い合わせ
財政課tel(866)2052
※広報あきたでは、昨年まで貸借対照表を掲載していましたが、今後は財務諸表を活用したお知らせを予定しています。


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