※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2009年8月21日号

地域包括支援センターがお手伝いします!

元気なうちから介護予防


 3年目を迎えた地域包括支援センター。 主任ケアマネジャー、社会福祉士、保健師などが、介護予防をはじめとするさまざまな相談に応じています。

楽しんで続ける。
それが健康の秘けつ

 佐藤精二さん(75歳・保戸野)は、65歳以上のかたが健診と一緒に受ける生活機能評価で「今後、心身の機能が低下し、介護が必要になるおそれがある」として、昨年5月に「特定高齢者」と判定されました。
 そこで、泉地域包括支援センターリンデンバウムが佐藤さんの介護予防のためのケアプランを作成。保健師が月2回ほど佐藤さん宅を訪問し、ストレッチや口の機能を高める運動などを3か月間行いました。その結果、体の機能が改善し、現在は月1回、センターで行っている介護予防教室「はつらつくらぶ」に夫婦で出かけています。
 ものを飲み込む力に心配があった佐藤さんですが、保健師の田中洋子さん(介護・高齢福祉課)と口の体操を中心に行ったことで、ご飯を食べる時にむせることが少なくなりました。食事の前の口の体操は1日も休んだことがないという佐藤さん。「何でも楽しみながらやっています。田中さんが来てくれるのがとてもうれしくて…。1人でやるより、一緒にやってくれる人がいると、より楽しいですね」と笑顔が絶えません。
 ケアプランを作成した、泉地域包括支援センターリンデンバウムの保健師・吉田明美さんは、「無理せず続けられる、その人に合ったケアプラン作りを心がけています」と話します。田中さんは、「佐藤さんは何にでも積極的。逆に私が教わることもたくさんあるんですよ。ケアプランに沿った毎日の運動の効果が出て、飲み込みが改善されたのがうれしいですね」。
 山菜採り、パソコン、家庭菜園など多趣味な佐藤さん。今後は、ノルディックウオーキングやグラウンドゴルフにも挑戦したいと目を輝かせます。何にでも楽しみながら参加する  。そんな前向きな姿勢が健康の秘けつなのかもしれません。

介護が必要になる前の予防が大切

 高齢社会の中で、生涯元気に生活するには、介護が必要になる前の介護予防が大切です。昨年度、秋田市で「特定高齢者」と判定されたかたは千334人。そのうち介護予防サービスを利用したかたは1割程度です。
 高齢者が、より元気に生活できるよう応援するのが、地域包括支援センターの役割の一つです。健康のこと、心配なことなど、何でもお気軽にお話しください。

あなたのまちの地域包括支援センター


なんでもご相談ください

 高齢者に関することなら、介護や健康、福祉など、どのような相談もお受けし、必要な窓口におつなぎします。「どこに相談するのかわからない」という悩みもどうぞ。また、高齢者福祉サービスの申請手続きなどもお手伝いします。

介護が必要にならないようお手伝い

●要支援1・2のかた…介護保険で要支援1・2に認定されたかたが介護予防サービスを利用するための「介護予防ケアプラン」を作成します。昨年度、「要支援」と認定されたかたは2,948人。うち、1,773人のかたが、ケアプランに沿ったサービスを利用しました。
●特定高齢者のかた…生活機能評価で特定高齢者と判定されたかたに、介護予防事業への参加をおすすめしています。

高齢者の権利を守ります

●虐待を防ぎます…昨年度、市内の地域包括支援センターに寄せられた高齢者虐待の相談は42件。高齢者虐待と思われる場合は、お近くのセンターにご相談を。
●財産を守ります…高齢者が抱えやすい、お金や健康に関する不安、子どもや孫を思いやる気持ちにつけ込む悪質業者が増えています。おかしいなと思ったら、お気軽にお近くのセンターへご連絡ください。また、契約や預貯金などの財産管理が不安なかたもご相談ください。

◆センターに関する問い合わせ

介護・高齢福祉課 tel(866)2095
秋田市地域包括支援センター tel(862)8114


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