※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2010年5月7日号

秋田には「ふく」がある


 フグといえば下関や九州が有名ですが、秋田でもフグの漁獲量が年々増えているんですよ。秋田の新しい名物になるかもしれませんね。

*フグを「フク」と呼ぶのは、フグは「不遇」を連想するので「フク(福)」と言い換えている、腹がフク(膨)れている、口から水をフク(吹く)など、諸説あります。

きっかけはハタハタの禁漁

 みなさんは秋田沖でフグが獲れるということをご存知ですか。秋田県は日本最北端のフグ産地県で、トラフグを始め、さまざまなフグが年間100トンも獲れています。
 秋田のフグ漁は昔から盛んだったわけではなく、定置網や底引き網に偶然かかるくらいでした。転機は平成4年。ハタハタが禁漁になり、その代替魚としてフグに白羽の矢が立ったのです。平成7年からは、男鹿市にある秋田県水産振興センターでトラフグの稚魚の生産・放流が始まりました。その成果もあり漁獲量が年々増加しています(右表参照)。

まちおこしの起爆剤に

 現在、秋田県産フグのほとんどは東京の料亭など、おもに県外へ出荷されています。
 そのおいしいフグを地元で消費し、まちおこしに活用しようと挑戦しているのが、土崎で飲食店「白帆」を営む畑中蘭子さん。フグ取り扱いの資格を取得した店と合同で「土崎みなとふくまつり」を開催するなど、「フグのまち土崎」をPR。「秋田のフグは水温が低いところで育つため成長が遅く、身が引き締まっていておいしいんですよ」と、畑中さん。フグが秋田の観光の目玉になる日も近いかもしれません。

秋田で獲れるフグいろいろ

秋田沖ではこんなにいろんなフグが獲れるんだね。
トラフグ…フグ類の中で最も美味とされ、高価です。産卵期である5月〜6月を中心に漁獲があり、漁獲サイズは体長25センチ〜45センチ。 ヒガンフグ…春の彼岸の時期が最も美味といわれています。漁獲サイズは体長20センチ〜30センチ。
ショウサイフグ…体の背面に多数の小さいまだら模様があります。年間を通じて獲れ、漁獲サイズは体長20センチ〜30センチ。 ゴマフグ…背面にゴマを振ったような小さい黒点模様があります。年間を通じて獲れ、漁獲サイズは体長25センチ〜35センチ。

土崎みなとふくまつり

5月24日(月)〜29日(土)
●昼の部=午前11時〜午後2時
●夜の部=午後5時〜10時

 期間中、参加7店舗で次の特別フグ料理を提供します。なお、ホテル大和は昼の部のみ、磯乃家は夜の部のみの参加です。

<昼の部(ホテル大和は別メニュー)>
●ふく御膳(鍋・刺身) ●からあげ定食

<夜の部>
●とらふぐフルコース(要予約) ●とらふぐセット(※2人から注文可。刺身・鍋・雑炊) ●からあげ(単品) ●ひれ酒

<参加店舗>

(1)炭火焼き・白帆tel(847)0189
(2)ホテル大和tel(845)0151
(3)港の銀水tel(845)0157
(4)菊寿しtel(845)3818
(5)磯乃家tel(845)5736
(6)和食いしやまtel(845)1266
(7)ViVid(ビビット)tel(846)1211


※「ふく御膳」は、ショウサイフグの刺身と鍋が付いて2,000円(白帆)。

<バスもご利用ください>
 土崎の商店街へ向かう路線バスは、秋田駅西口の6番・11番・12番バス乗り場から。新国道経由土崎線などをご利用ください。


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