※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2010年7月2日号

市長コラム

秋田市ホームページで市長の動向や記者会見の
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「市長ほっとコーナー」
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観光あきた維新(2)〜観光ブーム?

市長穂積 志

 世はまさに“”観光ブーム”。本屋の店先には旅行に関する雑誌や書籍が所狭しと並び、テレビをつけて真っ先に目に飛び込んでくるのは、タレントが有名な観光地や温泉を訪ね歩く旅行番組…。
 本当に観光ブーム? 生来があまのじゃくの私。こうした風潮にどこか違和感を禁じ得ないと思っていたところに、このほど観光庁から出された観光白書の内容はとても興味深いものでした。日・韓・仏・英・独・米・豪・中の8か国の比較で、「日本は家族旅行の回数が少なく、中・高校生では仏韓の半分に過ぎない」「1回当たりの宿泊数は仏の3分の1にも満たない」「国内総旅行(回数×泊数)は8か国の中で最も少ない」などなど、結論として、日本は“旅をしていない国”になるようです。言われてみると「私の家族旅行も数えるほどしかないなあ」と妙に納得してしまいます。
 さて、前回に続き観光政策の話ですが、今回は秋田市の具体的な取り組みを紹介しましょう。
 秋田市は秋田大学や秋田県立大学、秋田工業高等専門学校と各分野にわたる包括連携協定を結んでいます。そしてこの春には、ノースアジア大学と「観光に関する連携協定」を締結しました。これは大学が有する専門的知識と学生の若く、みずみずしい感性を観光政策に活かそう、との取り組みで既に大森山動物園などで具体的な行動を起こしており、今後さらに活動の幅を広げていきます。
 ほかにも観光アドバイザーの起用や観光時事放談の開催、ホームページの一新など、さまざまな取り組みがありますが、詳しくは広報あきた6月18日号2〜3ページをご覧いただきたいと思います。
 また、先ごろ東京の下町浅草で竿燈をあげてきたことは前にもお伝えしましたが、実際に行動に移したことで見えてきたことがたくさんあります。私は秋田の観光の中で竿燈だけは全国的にもその名を馳せて…と思っていたのですが、これが意外にもそれほど知られていないのです。それでも目の前で演技を見た人が皆一様に感動している姿を見ると「もっと秋田を伝えていかなければ」と、情報発信の重要性を痛感した次第です。
 表面的な観光ブームと観光白書が物語るわが国の一般的・平均的な「観光」の姿。このギャップこそが、今後期待できる成長の余地、伸びしろだろうと思います。
 観光あきた維新  。秋田市の成長戦略にとっては欠かせないアイテムです。

今年の竿燈も大勢の観光客でにぎわいますように



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