※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2011年8月19日号

救急車が来るまでにできること


 大切な人が突然倒れてしまったら…。もしも事故の現場に居合わせたら…。救急車が来るまでの間にみなさんにもできることがあります。救命手当の手順を覚えておきましょう。
消防本部救急課tel(823)4019

救命手当の手順

※成人用の救命手当です。お子さんなどは方法が変わります。

1・反応を確認する

■呼びかける
■肩をたたいて反応があるか見る

2・119番通報する

■反応がなければ周りに協力を求める(誰もいない時は自分で119番通報する)
■近くにAEDがある場合は、周囲の人に持ってきてもらう

3・気道を確保し呼吸を確認する

あご先を持ち上げ気道を確保

★見て…目で胸の上がり下がりを見る
★聞いて…耳で呼吸の音を聞く
★感じて…頬で呼吸を感じる
<POINT>
見て、聞いて、感じて

4・(正常な呼吸がなければ)2回息を吹き込む

■鼻をしっかりつまむ
■気道を確保したまま、胸が軽くふくらむ程度に息を吹き込む
★出血があるなど、ためらわれるときは(5)へ進んでください。

5・胸骨圧迫(心臓マッサージ)をする

■胸の真ん中に両手を重ねて置く
■1分間に100回の速さで30回、胸が4センチ〜5センチ下がるくらい圧迫する
*AEDがない場合、救急隊員に引き継ぐまで(4)(5)を繰り返してください。
<POINT>
左右の乳首の間が胸の真ん中です

6・(AEDがある場合)電源を入れてパッドを貼る

■貼り薬があればはがし、汗などを拭いてから、パッドに書いてある図に従って貼る(ペースメーカーがある場合はその部位から3センチ以上離す)
<POINT>
AEDは、音声ガイダンスに従って操作!

7・ショックボタンを押す

■ボタンを押す前に、倒れている人に
 誰も触れていないことを確認する
■AEDの音声に従いボタンを押す
*ショック後は、救急隊員に引き継ぐまで、AEDの音声に従って(5)胸骨圧迫と(4)人工呼吸を続けてください。

 心臓や呼吸が止まった人の救命手当はまさに1分1秒を争います。救急車が到着するまでの時間は平均で約7分間(秋田市)。その間に、そばに居合わせた人が救命手当をすることで命が助かる可能性が大きくなります。また、AED(自動体外式除細動器)を救命手当の中で使うと生存率はさらに上がります。救命手当の手順を覚えて大切な命を守りましょう。

 市消防本部では、AEDの設置を公表し、市民の救命率の向上に貢献しようとする事業所などに「AED設置施設標章」を交付しています。AEDを独自に設置した事業所などは、ぜひご活用ください。詳しくは消防本部救急課へお問い合せください。tel(823)4019

 いざという時のための救命手当。市消防本部では、秋田南消防署で定期的に救命講習会を開催(日程は広報あきたに随時掲載します)しているほか、町内会や事業所などの団体に救急隊員が出向いて講習会を行っています。お気軽にご活用ください。団体向け講習会の申し込みは、最寄りの消防署へどうぞ。

救命講習会に参加しました

 7月25日、障がい者支援施設「秋田ワークセンター」で救命講習会を開催しました。参加した同センター職員の富野槇子さんは「実際にAEDを使う場面に遭遇したことがあります。何回か救命講習を受け、やるべきこと、救命の流れが分かっていたので、少し慌てましたが対処できました。救命講習を受けて、命を救える可能性を多くの人が持ってほしい」と話してくれました。

2011救急フォーラム

とき/9月18日(日)午後1時〜4時
ところ/秋田県総合保健センター2階(県立脳血管研究センター隣)
※参加無料 先着100人
※お車での来場はご遠慮ください。
 緊急討論「もしも秋田で大震災が起こったら 」(宮古市消防本部ほか。コーディネーターは秋田県医師会常任理事の医師 鈴木明文さん)や、緊急車両・資材見学など。詳しくは秋田県医師会へ。
tel(833)7401
●申し込み
 はがきかファクスに郵便番号、住所、氏名、電話番号を書いて、9月7日(水)(必着)まで、〒010-0874秋田市千秋久保田町6-6 秋田県医師会救急フォーラム担当ファクス(832)1356

救急隊の公開訓練

とき/9月4日(日)午前10時〜正午
ところ/河辺総合福祉交流センター
 9月9日の「救急の日」にちなんで救急隊の救急活動を実演します。心臓マッサージや、救急車内での活動など。救急車と消防車の見学もできます。入場無料。直接会場へどうぞ。
●問い合わせ
 河辺消防署 tel(882)3300


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