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2012年7月6日号

市長コラム

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エリアなかいち(2)〜館内先取りナビ

市長穂積 志

 6月7日、金足農業、秋田商業、秋田工業の各高校から集まったメンバーが市内産農産物を使った商品開発に挑戦する「17歳の6次産業化プロジェクト」が始まりました。
 いよいよ7月21日(土)にオープンする中通一丁目の「エリアなかいち・秋田市にぎわい交流館」。今回は私なりの歩き方を紹介してみましょう。
 今、私はにぎわい交流館の4階広小路側にいます。和室を出て屋上庭園に立つと、この季節、まぶしい光の中で“新緑”から“深緑”に移る千秋公園に目を奪われます。少しイメージをふくらませて季節をずらしてみると、咲き誇る桜やツツジ、紅葉のころもあれば、きれいな雪景色も見られるかもしれません。それこそ四季折々の楽しみ方ができそうです。
 階段を降りた3階にはロールバックチェア(可動式観覧席)を備えた約300席の多目的ホールがあります。ステージは昇降式ですので、舞踊やファッションショーなどにいろいろ活用できそうですね。そして300インチ(約4メートル×6メートル)のスクリーンは映画の上映にも十分にたえられますので、「シアターなかいち」などというように想像がふくらみます。
 さらに階段を降りて2階に行くと展示ホールがあります。約400平方の展示空間は、可動式パネルでタテ・ヨコ自由自在に仕切ることができます。ここはぜひ、NPOの主体的な市民活動でも趣味のサークルや地域の団体でも、文字通り縦横無尽に利用して欲しいと思います。プロデューサーもディレクターも市民のみなさんです。
 この2階には、ちょっとしたスポットがあります。商業・駐車場棟に取り付けられているデジタル大壁画を室内から見るには、実はここのギャラリーラウンジが絶好の場所なんです。
 1階中央にも面白い場所があります。ガラス張りの階段を見上げると、4層吹き抜けで、らせん状の不思議な構図が目に飛び込んできます。カフェラウンジや階段など吹き抜けになっているところには、天井面の暖かい空気を吸って1階の床近くに吹き出すシステムを取り入れています。これは上下の温度差を小さくしたり結露を防いだりするための仕掛けです。見えないところにも省エネの工夫が隠されているんですね。
 こうして歩いてみると、とてもこのコラムで紹介しきれるものでないことに気づきます。それはみなさんが実際に足を運んでみて、まずは自分の目で、耳で、肌で感じていただきたいと思います。
 広小路側のにぎわい広場に立つと、千秋公園からお堀を渡ってくる初夏の風が心地よく、なぜ「エリアなかいち」がこの場所にあるのか、改めて意味が分かったような気がします。


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