※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2012年10月5日号

YES!健康

9月・10月は“秋田市自殺対策強化期間”です

「眠れてる?」「何か悩んでる?」…あなたの声を届けよう


 “大切な人の命を守る”ために私たちにできること。まずは、「気づく」「つなぐ」「見守る」の3つのキーワードを実践しましょう。健康管理課tel(883)1180

自殺予防のメッセージ広告がデザインされた秋田中央交通のバスが来年3月末まで市内を走行中です

<気づく>

平成22年調べでは、秋田市の自殺者数(87人)のうち、働き盛りの50歳代の男性が一番多く(18人)、また、全体の3分の1を65歳以上の高齢者が占めています。
 自殺の原因の一つはうつ病と言われています。うつの状態は自分では気づきにくいため、まわりの人がその変化を感じとることが大切です。
 その目安として左記の項目をチェックしてみましょう。該当する項目が多い場合、それはうつのサインかもしれません。

□「眠れない」とよく口にするようになった
□食欲がなくなった
□体調不良の訴え(体の痛みや倦怠感)が多くなった
□表情が暗く、ぼんやりすることが多くなった
□周囲との交流を避けるようになった
□趣味やスポーツ、外出をしなくなった
□新聞やテレビに関心がなくなった
□飲酒量が増えた

<つなぐ>

うつは治療でよくなる病気です。自殺のサインに気づいたら、精神科や心療内科などの専門医の受診を勧めましょう。
 治療にあたっては、かかりつけの医療機関で精神科医のサポートを受けられる制度や、精神疾患の場合、通院医療費(薬剤費を含む)が1割負担になる制度などがあります。
 また、左記のとおり電話や面接による相談窓口も設置していますのでご利用ください。

【さまざまな悩みや自殺問題】
●秋田いのちの電話tel(865)4343 …毎日、正午〜午後9時
【心の健康相談】
●臨床心理士による面接相談 …毎週水曜日、午後1時15分〜5時15分、市保健所(八橋)で。ご希望のかたは、健康管理課へご予約ください。tel(883)1180
●こころの電話相談tel(831)3939 …平日、午前9時〜午後4時。土日・祝日は午前10時から
【借金問題など消費生活】
●市民相談センターtel(866)2016 …平日、午前8時30分〜午後5時15分

<見守る>

そのポイントは、「聞き役に徹し、真剣に話しを聴く」「つらい気持ちに共感し、受け止める」こと。頑張って、しっかりしてといったどこか突き放すような言葉ではなく、「今は休むことが大事」「一人で抱え込まないで」「無理しないで」など、やさしく包み込むような声かけを心がけましょう。

 大切な人の命を守るために私たちにできること。それは、相手の“こころ”に寄り添い適切なアドバイスを届けることです。

“声かけ”で気持ちを楽に

秋田市自殺対策ネットワーク会議
高齢者対策検討部会委員
 佐々木晋太郎さん(桜)
 普段は、地域の民生児童委員として活動しています。私たちは、ひとり暮らしや高齢世帯を訪問して、健康状態や生活状況を確認しています。「体調はどう?」「外出してる?」と問いかけ、相手の答えに耳を澄ますと、ちょっとした異変に気づくことができます。
 地域のつながりの大切さが見直されている今だからこそ、勇気を出して“声かけ”をしてみませんか。そのひと声はいのちをつなぐひと声になるかもしれません。


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