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2012年10月5日号

市長コラム

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「市長ほっとコーナー」

心も満たす豊穣の秋〜食育推進計画(1)

市長穂積 志

常陸太田市(茨城県)、秋田市、仙北市の3市は連携交流5周年を記念し「災害時における相互応援に関する協定」を結びました(9月8日)
 少しでも日陰になっている場所を探しながら汗を拭き拭き歩いた夏も過ぎ、街はいつの間にかすっかり秋の装いです。澄み渡る空にさわやかな風、読書、文化、芸術、スポーツをするにも観るにも、また旅に出掛けるにも心地よい季節になりました。そして付きものなのが食べる楽しみ、“食欲の秋”ではないでしょうか。もちろん、私の場合は飲む方の楽しみも欠かせませんが…。
 新米はもちろん、きりたんぽやだまこもち、そして、きのこや栗、高温小雨の夏の恩恵を受けてぶどうや梨などの果物類も糖度十分だとか、一つ一つ挙げていたら切りがありません。秋田は、本当に食の宝庫と断言できます。鮮やかな四季があって、豊穣な大地と清らかな水、それに人々の営みが織りなすハーモニーのたまものです。
 さて、この季節になると思い出すものに「なべっこ遠足」があります。以前聞いた話に「同じ食べ物でも、風に吹かれ風景を見ながら食べるとおいしく感じるのは、人間のDNAに刷り込まれているから」というのがあります。人間がかつて外で生活していたころの名残なのかもしれませんがまったく同感です。そう言えば、運動会のとき小学校のグラウンドで食べたおにぎりの味は格別でした。
 「なべっこ遠足」、語感も好きです。何となく楽しげでほほえましく、今にもいい香りが漂ってきそうで、みんなで風に乗って出掛けたくなります。実を申しますと、30年以上前の話になりますが東京で学生生活を始めた当時、「なべっこ遠足」はてっきり標準語だと思っていました。友人たちとの会話で、おそらく気取りながら「今度、なべっこ行こうよ!」みたいなことを言ったら、周囲がぽかーんとしたことを思い出します。
 それはさておき、私はなべっこ遠足は秋田の優れた誇るべき民俗行事の一つで、ぜひ、次の世代に引き継いでいきたいと思っています。実りの秋、収穫に感謝し労をねぎらい、そして家族や地域、職場や仲間との絆を強めるため絶好の機会でもあります。
 さて、前置きが長くなってしまいましたが、今年3月に「秋田市食育推進計画」を作ったことはご存じでしょうか。サブタイトルは“元気なあきたは食事から”。手前味噌(食の話だからではありません)で恐縮ですが、この計画には役に立つ食育の知識も盛り込んでいますので、次回ご紹介します。
*ホームページでもご覧になれます。
「秋田市 食育」で検索!。

実り豊かな秋に感謝!。


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