※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2012年11月16日号

健康万歩計


このコーナーでは、みんなが健康で元気に過ごすために必要な、ドクターからのちょっとしたアドバイスを紹介します。

今回のドクター 片寄 喜久先生(市立秋田総合病院 乳腺・内分泌外科科長)

最新マンモグラフィで乳がんを早期発見!

 乳がんー、今は全女性の16人に1人がなる、女性で一番多いがんです。戦後に比べ3倍以上増えましたが、増加の原因は特定できず、残念ながら今後もますます増えることが予想されます。しかし、乳がんは怖い病気ではありません。乳がんは早期発見・早期治療で多くのかたが治癒する腫瘍なのです。
 それでは早期に発見するにはどうすればいいのでしょうか。これにはマンモグラフィによる乳がん検診が極めて有効です。秋田市では、40歳以上で偶数歳の女性を対象にマンモグラフィ併用検診を行っているので、友人などを誘ってぜひ受診しましょう。
 市立病院では、今年7月に東北初となる最新型マンモグラフィを導入し、乳がんの早期発見に役立てています。従来の撮影方法に加えて、CT検査のように乳房を断層撮影することで、今まで見えなかった小さな塊や微少石灰化を見つけることが可能となりました。マンモグラフィは乳房を挟んで撮るため痛みを伴いますが、この機器は一度の圧迫で断層撮影と通常の撮影を共に行うので、圧迫時間は通常撮影のみに比べてわずか10秒の延長で済みます。また、画像処理も最新のコンピューターにより撮影後わずか数秒で確認できるという早さで、待ち時間の短縮が図られています。

異常を感じたら慌てず受診を

 乳がんは診断、手術、化学療法などが、いわゆる“日進月歩”の分野ですが、当院では最新の機器や知識の習得、科学的根拠による医療、さらには患者さんの意向に沿う優しい医療を行っています。乳腺に異常を感じたり検診で要精査になったりした場合は、慌てずに医療機関を受診してください。私たちがサポートします。早期発見で乳がんを一緒に克服しましょう!


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