※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2013年7月19日号

秋田市の文化を育み、未来へつなぐ

平成25年度秋田市文化選奨


 秋田市文化選奨は、芸術・学術文化など各分野で前年度に優れた作品を発表し、市の文化の発展に貢献したかたに贈られます。今年度の受賞者は、次のみなさんに決まりました。おめでとうございます。文化振興室tel(866)224
●表彰式
 7月22日(月)午後4時〜、秋田ビューホテル

文芸(俳句)
伊藤 義一さん(雄和)


「落花芳艸(らっかほうそう)
〜俳句でたどる露月の一生〜」

 伊藤さんは長年にわたり、日本を代表する俳人石井露月(雄和出身。1873-1928)の研究に取り組みました。本作では254句の一句一句を通じて露月の生涯や内面を照らし出しています。また、露月が残した短冊や葉書などの句を写真で紹介して、露月の筆の息遣いも一緒に鑑賞できる一冊です。

美術(洋画)
佐々木厚子さん(新屋)


イカロス1(油彩/キャンバス)

 「イカロス」はギリシャ神話の登場人物で、父の発明した翼で空を飛び、太陽の熱で翼のろうが溶け、海に落ちて死にます。本作では、得体の知れない褐色(かっしょく)のかたまりが、空中でうごめくような表現がその神話を思い起こさせ、今日(こんにち)の世界の不安感を訴えかけてくるものとして評価されました。

邦楽(地唄・三絃)
赤川 郁子さん(八橋)


地唄「新娘道成寺(しんむすめどうじょうじ)」
(右が赤川さん)

 赤川さんは、透明感ある美しい声を持ち、また、こぶしの扱いに優れています。本作では、手術による声の変調に苦しみながらも、女の情念や狂おしさを感情深いところから歌い上げて、地唄の世界を表現。さらに、舞い手の藤間静蘭さんとの一体感も感じとれる素晴らしい舞台が評価されました。

文芸(エッセイ)

とのぐち会(大町)


エッセイ集「とのぐち 三十年の軌跡」
…写真は会長の野口千恵子さん
 「とのぐち会」では主婦や会社員などが、学習と研さんを積みながら作品を発表し、30年間、多くの市民に共感や希望を与えてきました。本エッセイ集には、過去の優秀な作品や新作を掲載。日々の感動を豊かな感性で表現し、郷土の歴史や文化を伝える意義も含む、質の高い作品集です。


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