※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2013年8月2日号

市長コラム

秋田市ホームページで
市長の動向や記者会見の内容などをお伝えしています。
「市長ほっとコーナー」
http://www.city.akita.akita.jp/city/mayor/

遠くでずっとそばにいる友人

市長穂積 志(もとむ)

市の記念日で感謝の言葉を述べる靖子レイトネンさん(7月12日、文化会館で)
 土崎港曳山まつりが終わり、秋田竿燈まつりもいよいよ開幕。東北の夏、秋田の夏も今や本番、真っ盛りとなりました。みなさまにおかれましては、元気にお過ごしのことと存じます。
 実は先般、私自身体調を崩し、2週間ほど入院しました。入院中、市民のみなさまには大変ご心配をおかけしました。おかげさまで今は体調も回復し、元気に公務に励んでおります。
 これまで病気らしい病気をしたこともなく、ほとんど365日働きどおしでしたが、入院中はいろいろなことをゆっくり考える時間がありました。また、医師をはじめ多くのかたともじっくり話ができました。それについては、いずれ改めてお伝えしたいと思います。
 さて、7月12日の「市の記念日」。米国アラスカ州キナイ半島郡から、親愛なる友人とそのご家族を秋田にお迎えしました。友人の名は、靖子レイトネンさん。アラスカの大学で日本文化や日本語を教えています。
 平成4年に、秋田市とキナイ半島郡が交流合意都市の提携をして以来、靖子さんはボランティアで本市との架け橋になってくださり、彼女の尽力なしには心の通い合う交流はできなかったと断言できるほどです。話をしていて打てば響くし、一緒にいるだけで元気をもらえます。市の記念日には特別感謝状の贈呈があり、今回は高校でバレーボールをやっている孫娘のカイラ・ワネルさんらご家族を伴っての訪問でした。
 ひとつ心に残ったいいお話を紹介します。訪問中、カイラさんは秋田北高等学校のバレー部と一緒に練習する機会があり、そのとき覚えた言葉が、親指と人さし指の先を近づけながら言う「惜しい!」だったそうです。
ミスをしたとき、キナイでは「あなたのせいよ」「私のエラーじゃない」といったやりとりが多いのに、北高ではチームメイト同士で「惜しい、惜しい」の大合唱。「あとちょっと。一緒にがんばろう」とお互いを励まし合うこの言葉を彼女はとても気に入り、来年はキナイのチームメイトを秋田に連れてきたいと言っていました。日本語は分からなくても、その言葉の持つ意味や精神にはきっと通じ合うものがあるんですね。ちなみに、カイラさんは以前から秋田のファンで、クリスチャンネームは「アキタ」だそうです。
 キナイ半島郡と秋田市は5千km以上も離れています。でも、秋田市を舞台にした映画のタイトルをそのまま借りれば、靖子ファミリーは「遠くでずっとそばにいる」秋田にとって大切な友人です。

秋田北高を訪れたワネルさんご家族。右がカイラさん


Copyright (C) 2013秋田県秋田市(Akita City , Akita , Japan)
All Rights Reserved.
webmaster@city.akita.akita.jp