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2014年5月2日号

市長コラム

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親と子 -その2- 子育てを考える

市長穂積 志(もとむ)

八橋運動公園第2球技場の人工芝整備竣工式で(4月11日)
 今年も桜が咲きました。桜と言えば、まず思い出すのは小学校の校門や校庭の周りにあった桜並木です。つい最近も、黄色い帽子の新一年生と覚しきランドセルを背負った子どもが、満開の桜の下を校舎をめざして歩いている姿が目に留まりました。
 さて、前回は子の立場から親のことを考えましたが、今度は親の立場で子どもや子育てに思いを巡らせてみます。子どもというのは父母のもとに生まれ、親と子は極めて親密でプライベートな関係にありますが、一方で「子は天からの授かりもの」「子は社会の宝」と言うように、社会全体で育てていくべきものでもあります。今日の少子化の進んだ社会にあっては、一層その感を強くします。
 国においても、来年度からは、地域の子育て支援を総合的に推進していく新たな仕組み「子ども・子育て支援制度」がスタートする予定であり、現在本市でも準備を進めています。そこで今回は、現在、本市が力を注いでいるいくつかの取り組みを紹介しましょう。
 まずは、保育所の待機児童の解消です。これは市長就任と同時に真っ先に手がけたことのひとつで、年度末にかけてはどうしても増加する傾向にありますが、今年も施設の増改築で定員を60人程拡大できたことなどにより、4年連続で年度初めの待機児童数ゼロを達成できました。
 また、これまでは病後児と体調不良のお子さんを市内の一部保育所で受け入れてきましたが、病児を受け入れる施設はありませんでした。お子さんが病気になってもどうしても仕事を休めないとき、看護師と保育士がいて小児科医が巡回も行い、安心して預けられる病児保育施設を、初めて市立秋田総合病院に整備しました。4月1日にオープンしてから、すでに多くの保護者から喜ばれているようです。秋には中通総合病院にも同様の施設が整備される予定ですので、併せて安心してご利用いただきたいと思います。
 他にも、子どもたちの放課後の安全・安心な居場所の確保や、親子で絵本を開く楽しさを味わってもらうための「ブックスタート推進事業」などがあります。さらに高校生以下を対象に、市のスポーツ・文化施設使用料の無料化も始まりました。全国で中学生以下を無料にした例は多くありますが、高校生までは珍しいのではないでしょうか。
 今頃は鯉のぼりが5月の空を悠々と元気に泳いでいる季節。秋田の子どもたちがこの鯉のぼりのように、伸び伸びと健やかに育ってくれるよう社会全体で支える仕組みづくりが大切です。


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