※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2015年9月4日号

健康ライフ太鼓判!

特定健診プラスのはなし

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健診結果の見方(5) 肝機能検査

 肝臓は、小腸で吸収された栄養の形を変えて血液中に送り出すほか、有害な物質を分解する臓器です。また、「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気になっても症状が現れにくく、異変に気づいたときには、悪化していることが多いため、健康診断は異常を早期に発見する唯一のチャンスです。

基準値
 GOT(AST)→
30以下、GPT(ALT)→30以下、γ-GTP(γ-GT)→50以下
*いずれも肝機能の状態をみる指標になる数値。

■基準値を超えるとどういう症状が疑われるの?

 GOT、GPTは肝臓や心筋、骨格筋に多く含まれる酵素で、数値が高いと肝炎や脂肪肝、アルコール性肝障害、肝硬変などが疑われます。γ-GTPは、胆道系の酵素で、GOT、GTP同様に肝障害発見の手がかりになります。また、アルコール性肝炎の発見の指標にもなります。

■脂肪肝の原因はアルコールだけではない

 最近、お酒を飲まない人でも脂肪肝や脂肪性肝炎になる人が増えており、その一部が肝硬変や肝がんに進行することが分かっています。また、多くは、併せて肥満や糖尿病、高血圧、脂質異常症などのメタボの症状が見られます。
 脂肪肝は、食べ過ぎ・飲み過ぎによって肝臓に中性脂肪やコレステロールが蓄積した状態。早めに生活習慣を見直し、肝臓の負担を減らましょう。

■脂肪肝にならないためのコツ

お酒は1日1合まで。週2日は休肝日を
朝食は抜かずに、夕食のとり過ぎや遅い時間の夕食を控える 1日3食を規則正しく食べ、夕食後のお菓子やアイスクリーム、果物などは控える
こまめに動いて活動量を増やす 体を動かすと肝臓に蓄積された中性脂肪が消費されます。階段を使う、歩いて出掛ける時間を増やすなど、普段の生活の中で活動量を増やす工夫をしましょう

*メタボ=メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)


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