※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2016年3月4日号

市長コラム

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動物と語らう森

市長 穂積 志(もとむ)



レッサーパンダの「まんまタイム」を
見てきました
 真綿のようにふっくらとした新雪の上に、朝、かわいい足跡を見つける時があります。小さな3つの爪跡はスズメでしょうか。少し大きめのは、自宅周辺に散歩にくるキジかも知れません。肉球のふくらみを感じさせる猫らしいものもあれば、大きな靴跡が一緒なのは愛犬との散歩のようです。
 厳しい冬の間、動物たちはどんな生活をしているのかな? そんなことを考えながら、2月11日の建国記念の日、大森山動物園ミルヴェに出かけてみました。
 最近のミルヴェは、冬期間でも土・日や祝日は開園しており、当日はこの季節に珍しい快晴で穏やかな日和でした。私が着いた頃には、入場者が1千人を越え、ちょうどレッサーパンダの「まんまタイム」の時間でした。これは、飼育員の解説付きで動物たちの食事風景をご覧いただくもので、りんごを手にした飼育員とそれをじーっと見つめるレッサーパンダの「ゆりちゃん」との息がぴったりで、まるで言葉が通じているようでした。それだけ、普段から動物に愛情を注ぎ飼育しているということなのでしょう。また、動物だけでなく観覧者を引きつける話術も楽しく絶妙で、私もしばらくの間、飼育員の話とレッサーパンダの動きに釘付けとなりました。
 ミルヴェのリーフレットには、「動物と語らう森」とあります。やや手前味噌になりますが、こうしたところにも、動物を単に見てもらうだけではなく、人と動物との距離を縮めたいという、「語らう森」職員の気持ちが込められているようでうれしくなりました。
 みなさんは、アニマルセラピーという言葉をご存知でしょうか。心や体が疲れているときや傷ついている時に、動物とふれあうことで不思議と元気がわいてくることがあります。実際に、施設や病院で長期療養されているかたが、犬とのふれあいで会話や笑顔が戻り、表情の変化があったなどの報告もあります。人間と犬や猫とのフレンドリーな間柄はよく知られていることですが、動物が持つ人間を癒してくれる力には無限の可能性を感じます。
 春は、家庭や学校、職場も何かと動きのある落ち着かない時季ですが、気持ちをリフレッシュさせるために「動物と語らう森」に、まずは一度足を運んでみてください。きっとみなさんを満足させてくれるはずです。
 今シーズンの通常開園は3月19日、名誉園長の高木美保さんも駆けつけてくれる予定です。ネーミングライツの導入で、愛称も「あきぎんオモリンの森」に変わるほか、ペンギン舎のリニューアルなど、今年の大森山も明るい話題でいっぱいです。

ペンギン舎もリニューアルしました。ペンギンがより近くになります。お楽しみに♪


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