※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2016年10月21日号

健康ライフ太鼓判!

あなたの健康づくりをサポートする、ミニ情報をお届け!

おしえてドクター!


Q
家族が心筋梗塞になりました。自分もかからないか心配です…

A
適切な検査、正しい診断と治療で、心筋梗塞の発症を防げます


今回のお話は→市立秋田総合病院 循環器内科 中川 正康 医師

■心筋梗塞は死に至る危険性の高い病気です

 心筋梗塞は心臓の筋肉を養う冠動脈が、動脈硬化のため閉塞して生じる病気です。心筋梗塞の発症は突然ですが、原因となる動脈硬化は発症前から存在しています。
 ただ、動脈硬化の程度はさまざまです。狭心症と呼ばれる5〜10分程度続く胸の圧迫感や締め付けられるような痛みを伴う場合もあれば、症状がないことも少なくありません。そのため、胸部症状のあるかたや危険因子(喫煙、脂質異常、糖尿病、高血圧、肥満、親族に心筋梗塞や狭心症のかたがいる)のあるかたは積極的に検査を受けたほうがよいでしょう。

■検査方法はさまざまです

 検査は、問診、身体診察、心電図、超音波検査、血液検査などから行われますが、その上で冠動脈硬化が疑われる際には、CTスキャン、シンチグラフィ、MRI、カテーテル検査などが行われます。
 患者さんの症状によって適切な検査が選択され、正しい診断と治療手段が決まれば、心筋梗塞の発症は予防することができます。

◆CTスキャン…造影剤の使用と被ばくの問題はあるものの、動脈硬化が短時間でよくわかる。
◆シンチグラフィ…冠動脈硬化の程度や心筋梗塞発症の危険性を評価できるが、被ばくと検査時間が長く、費用がやや高い。
◆MRI…CTスキャンよりも画質が劣るものの、造影剤を使用せず、被ばくがまったくない

※カテーテル検査は、患者さんの身体への負担もあるため、必要なかただけに行われています。


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