※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2016年12月2日号

「秋田市の先人」の功績をシリーズで紹介

先人が残してくれた…(5)


栗田定之丞

(くりた さだのじょう)
明和4年-文政10年
(1767-1827)
中亀ノ丁(現・楢山南中町)生まれ






 栗田定之丞は、江戸時代後期に砂防林事業に尽力した秋田藩の武士です。秋田県沿岸は大部分が砂浜で、当時、日本海から吹き付ける北西風で家屋が押しつぶされ、飛砂が田畑を覆ってしまうなど、海岸沿いの住人たちはその被害にとても苦しんでいました。
 そこで、定之丞は藩の「砂留役」として、まちを飛砂から守り、人々の生活を救うため、現在の能代市から秋田市までの海岸部に、地域の村人とともに松苗を植林し、苦労しながら美しい黒松の砂防林を、およそ20年かけて完成させました。新屋にある栗田神社は、定之丞に感謝を込め、功績を語り継ぐために建立されたものです。

文書法制課ホームページに「秋田市の先人」を掲載しています。
http://www.city.akita.akita.jp/city/gn/dc/hs/senjin/senjin.htm


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