※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2017年1月20日号

「第2期秋田市中心市街地活性化基本計画」を国に提出

さらなる活性化に向け
動き出すまちづくり

「秋田市中心市街地活性化基本計画」について、詳しくは都市総務課へお問い合わせください。tel(888)5762

 市では、平成28年度内の内閣総理大臣認定をめざし、「第2期秋田市中心市街地活性化基本計画」を内閣府に提出しました。“まちの顔”である中心市街地の形成を方向付ける、計画の概要をお知らせします。

にぎわい創出にさらなるはずみを

 市では、「第1期秋田市中心市街地活性化基本計画」(計画期間は平成20年7月〜26年6月)に基づき、エリアなかいちの整備をはじめとしたさまざまな事業を実施してきましたが、現状では、休日の歩行者・自転車通行量は増加傾向にあるものの、平日は微増にとどまり、恒常的なにぎわい創出には至っていません。そのため、中心市街地活性化にさらなるはずみをつけるために策定したのが、第2期基本計画です。

計画の基本コンセプト(概念)
 千秋公園(久保田城跡)と連携した城下町ルネッサンス(中心市街地再生)
計画の基本方針
・多様な人々が行き交い、新しい文化を育む舞台の形成
・快適な居住環境の形成と既存ストック(これまでに整備したもの)の有効活用
・店舗を主とした事業所の立地促進と市民活動の推進
計画の目標
・行きたい街
・住みたい街
・活力ある街
計画期間 平成29〜33年度

 この第2期基本計画は、3月末に国に認定され、新年度からは官民が連携して、計画的かつ効果的に事業を進める予定としています。

目標達成に向け55事業を展開!

 計画には、恒例イベントとして定着するものも含む、目標達成に不可欠な55事業を盛り込みました。新たな取り組みでは、すでにJR秋田駅の駅舎や駐車場の改修などは動き出していますが、今後は、フォーラスビルの改修や「秋田版CCRC複合施設」などの建設が始まります。これら民間の事業に加えて、活性化の核事業として位置付けている「県・市連携文化施設」や旧県立美術館を活用した「(仮称)芸術文化交流施設」の整備も進めていきます。
 「県・市連携文化施設整備事業」は、県と市が連携して新しい文化施設を整備するという、全国的にも今後のモデルになり得る事業です。
 施設には、高度な音響やステージ機能を持つ2千席からなるホールと、質の高い舞台芸術を可能とする800席からなる舞台芸術ホールなどを整備します。さらにこれらを併用することで、3千人規模の会議やコンベンション、コンサートなども開催可能となり、県民・市民が芸術文化に触れる機会が増え、交流人口の拡大やにぎわいの創出に寄与する施設となります(地図の(1))。
 また、「(仮称)芸術文化交流施設整備事業」は、旧県立美術館を活用し、「創造」「活動」「交流」をキーワードとした発信型の施設をめざすもので、公開制作や交流ギャラリー、情報発信といった機能整備を考えています(地図の(2))。
 これら両施設は、今後も、さまざまな意見を聞きながら、よりよい施設となるよう検討していきます。

期待高まる新たな民間事業の動き

 「秋田駅周辺JR用地都市機能立地推進事業」は、県・市・JR東日本の三者が締結した協定に基づき、JR東日本が自社用地を活用し、さまざまな事業に取り組んでいるものです。
 駅舎や駐車場のリニューアルはこの春の完成をめざしており、今後は、秋田支社の移転に伴いその跡地へABS秋田放送が移転し、駅東口にはスポーツ整形クリニックが開設される予定です(地図の(3))。
 大町の旧秋田魁新報社跡地への商業施設の整備は、地元商店街や有志のみなさんが協力して事業主体となる会社を設立し、同跡地を利用した商業施設の整備を計画しているもので、大町地区の核となる町屋風の商業施設の建設を予定しています(地図の(4))。
 「秋田版CCRC複合施設」整備は、元気な高齢者のまちなかへの移住を促進し、地域住民や多様な世代と交流しながら、健康でアクティブな生活を送ってもらうための事業で、民間が主体となり、秋田駅西口に住まいや医療介護、生活支援などを一体的に提供する拠点施設を整備するものです(地図の(5))。

 第2期基本計画に基づき官民が連携して、各種事業を着実に進めることで、新たな街の魅力や価値が生まれます。そして、さまざまな都市機能が集約され、買い物はもちろん市民活動やイベントなどによる来街者が増え、さらに芸術文化施設と商店街の連携により、訪れた人の回遊性が高まり、まちの活性化が期待できるようになります。
 こうして中心市街地が、商業・文化・芸術・教育の中心的役割を担い、秋田市の経済を牽引する“力”になるー。第2期基本計画は、それを実現し、将来のまちづくりを方向付ける大事な道しるべになります。

第2期基本計画の範囲(赤枠)と主要な事業の実施箇所<(1)〜(5)>



第2期基本計画の55事業のうちおもなもの

ハード面(建物など)を充実!
 ★県・市連携文化施設整備事業
 ★(仮称)芸術文化交流施設整備事業
 ★(仮称)秋田駅周辺JR用地 都市機能立地推進事業
 ★大型商業施設のリニューアル
 ★秋田版CCRC事業
 ★旧秋田魁新報社跡地への商業施設の整備
 ★歩道消融雪設備整備事業
 ★千秋公園整備事業

まちなかの周遊にひと役!
 ★(仮称)芸術文化ゾーン連携事業
 ★なかいち芸術文化施設連携事業
 ★中心市街地循環バス運行事業
循環バス「ぐるる」
仲小路


既存店舗、商店街を盛り上げる!
 ★秋田市民市場活性化事業
 ★仲小路仲の日 ★アキタ・バール街
 ★通町通の市 ★招福狐の行列
 ★店舗魅力向上推進事業

イベントでグングン集客!
 ★ギュギュっとあきた週末イベントリレー開催経費
 ★「これが秋田だ!」食と芸能大祭典事業
 ★大型コンベンションおもてなし推進事業
 ★ヤートセ秋田祭
 ★ふるさと駅前カーニバル&エキマエキャンドルアート
 ★川反サンバカーニバル
 ★なかいちウインターパーク
 ★アキタミュージックフェスティバル
ヤートセ秋田祭
ウェルカムミュージック

万全のおもてなし、受入態勢に!
 ★ウェルカムミュージック事業
 ★広小路インバウンド対策事業
 ★川反通りサイン・アーチ設置事業

資金面でサポート!
 ★商工業振興奨励措置事業
 ★中心市街地出店促進融資あっせん制度
 ★中心市街地商業集積促進補助制度(空き店舗支援)
 ★まちなか居住推進事業(空き家定住推進事業)

*CCRC=「Continuing Care Retirement Community(継続的なケア付きの高齢者たちの共同体)」の略
*インバウンド=外国人観光客などを受け入れること


©2017秋田県秋田市(Akita City , Akita , Japan)
All Rights Reserved.
webmaster@city.akita.akita.jp