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2017年2月3日号

市長コラム

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若者へのメッセージ

市長 穂積 志(もとむ)


ノースアジア大学での講演の様子。学生のみなさんからの質問に、心地良い刺激を受けました
 年末年始はみなさんいかがお過ごしでしたか。今年は比較的、天候が穏やかだったこともあり、あまり除雪のことを心配することもなく、私は以前に読んだ司馬遼太郎の「この国のかたち」を手にとりながら、日本という国、そして、これからの若者のことなどについて考えてみました。
 年明け間もない1月8日、新たな門出となる「新成人のつどい」がCNAアリーナ★あきたで開催されました。この時季には貴重な、陽光まぶしい空のもと晴れ着をまとった新成人は、その表情とあいまってまさに輝いて見えました。
 式典でのあいさつでは、「社会が日々刻々と変化する中、改めて日本という国、そして自身の立ち位置が試される。そんな時代を、みなさんは自らの力で生き抜いていかなければならないが、そこに待ち受ける多くの試練は、自分を成長させてくれる糧になる」といった私なりのエールを、未来ある新成人たちに送りました。
 さらに、昨年、同じく多くの若者を前に講演したときのお話もご紹介しましょう。
 会場はノースアジア大学。約300人の学生に向け、初めに市政報告の形で、学生に関心の高い雇用や地域経済の活性化、芸術・文化・スポーツ・観光による都市の魅力向上、子どもを生み育てやすい社会づくりのことなどを話しました。
 引き続き行われた質疑応答の時間では、地元秋田の出身とおぼしき男子学生から、「自分たちもまちづくりに参加したいが、できることがあるか」という質問がありました。これに対し私は、中心市街地やいくつもの地域では、すでにさまざまな民間イベントや市民による芸術文化活動、地域の伝統行事の保存活動などが展開されており、みなさんも自分たちのまちは自分たちでつくるという気概で、自ら具体的に活動してほしいと答えました。
 もう一人、青森出身という男子学生の質問は、「地元の地方公務員に採用が内定していて、観光に興味があるので、インバウンドの拡大についてアドバイスをお願いしたい」という内容でした。私は、さまざまある施策の一つとして、最近、県とともに力を注いでいる秋田港への大型クルーズ船の誘致のことなどを紹介しながら、学生には社会人としての健闘を祈る旨を伝えました。いずれも若者らしく、それぞれ明確な問題意識を持つ学生に接し、とても頼もしく、私自身心地よい刺激を受けることができました。若い人たちと同じ空間にいるだけで元気をもらいます。その感性に触れることで、若さは本当に素晴らしいと改めて感じました。
 初春にあたり、こうした若者と将来の“秋田市のかたち”を見据え、私が果たすべき責務をしっかりと心に刻んで、今年一年を送りたいと思います。

*インバウンド=外国人観光客などの受け入れ


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