※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2017年10月6日号

市長コラム

心ふれあう写生大会

市長 穂積 志(もとむ)

大森山動物園の写生大会は、毎年7月に行われます。
今年も、たくさんの親子が参加してくれました!

 秋、澄んだ夜空に輝く月の光や、東の空からオレンジ色に染まっていく朝焼けをみていると、その神々しさからか、知らず知らずのうちに、自然に手を合わせたくなります。人の眠りは太陽の動きによる体内時計に深く関係するといわれておりますし、月の変化も人間の体調や脳の働きに微妙に影響するという話も聞きます。そのようなことからも、人間の為すことは少なからず月と太陽に支配されている、と思う時があります。
 そんな折、秋篠宮ご夫妻の長女眞子さまと小室 圭さんが婚約記者会見において、月と太陽を引き合いに出されておりました。眞子さまは小室さんについて、「温かく励ましてくださる存在」「太陽のような明るい笑顔」、小室さんは眞子さまについて、「月のように静かに見守ってくださる存在」「愛情深く、確たる信念をお持ち」。しばしば絵画でも描かれる月と太陽を見事に言葉で表現していて、二人の豊かな表情と合わせとても微笑ましく印象的でした。
 さて、秋といえば芸術の秋でもありますが、今回は大森山動物園の「親と子のふれあい写生大会」をご紹介します。昭和52年に始まった歴史ある大会は今年で40回目を迎え、当時、子どもだった親が、今度は自分の子どもと一緒に参加している例もあるそうです。主役はもちろん親と子ですが、この大会が長年続いた陰には、市内小・中学校の美術教師などで構成される「秋田市造形教育研究会」の熱意があり、また、たくさんの協賛各社が大会の運営を支えてくれたことがあります。
 この号の表紙に掲載したライオンは、今回、市長賞に輝いた神坂春磨くん(小学2年生)の作品です。たてがみの迫力とその中で見つめるやさしい瞳、丁寧な色使いなど、きっとライオンと正面から向き合い、相手の心を感じとり、我慢強く観察する力があったからこそ描けたのではないかと思います。
 動物の写生は、子どもたちが命と対話し愛着を持つことで感性を磨き、豊かな情操を育むうえでも貴重な機会だと考えます。動物園では、ここ10年程の優秀作品を園内ギャラリー風に展示していますが、動物たちに加えこれらの作品の鑑賞も兼ねて散策すると動物園の楽しみ方もさらに広がります。なお、このような常設の展示例は、国内の動物園はもちろん世界的にも珍しいとのことでした。
 さあ、秋もいよいよ深まっていきます。どこまでも澄みわたる青空の下、カメラもいいですがときには絵筆を手にしてみるのもいいですね。

優秀作品を園内に展示しています

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