※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2017年10月20日号

健康ライフ太鼓判!

あなたの健康づくりをサポートする、ミニ情報をお届け!


おしえてドクター!


<Q>下痢が続いています。便に少し血が混じることも…

<A>大腸がんの可能性もあります。消化器内科を受診しましょう


●今回のお話は
 市立秋田総合病院 消化器内科 辻 剛俊 医師

■大腸がんは痛みをほとんど伴いません

 大腸がんの代表的な症状としては、腹痛、腹部のしこりのほか、血便、下痢、便秘などの便通異常がありますが、痛みが出ることはほとんどありません。
 大腸がんがある程度進行し、出血や下痢が続いても、「痔かな?」「食あたりかな?」と判断してしまい、そのうち肝臓や骨に転移し、痛みが出てから病院で検査をしたら、進行した大腸がんだったと分かることがあります。

■早期の発見には便潜血検査が有効

 「身体の調子がいつもと違う」「便の色や形状がいつもと違う」といった状態が続く場合は、できるだけ早めに病院を受診することが大切です。
 便潜血検査は、大腸がんを直接見つける検査ではありませんが、便に微量の血液が混ざっていないかを調べます。簡易な検査ですが、陽性の場合に内視鏡検査をすると、90%以上のかたに大腸がんや大腸ポリープなどの病気が見つかります。

■内視鏡による切除でほとんどが完治

 大腸ポリープは1cmを超えるとがんになりやすくなります。そのため、がんになる前に内視鏡でのポリープ切除が有用です。がんになっても、早期の場合は内視鏡による切除でほとんどが完治可能です。
 進行した状態になる前に、検査を面倒くさがったり、必要以上に怖がったり、恥ずかしがったりしないで、前向きに検査を受けるようにしましょう。


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