※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2018年7月6日号

健康ライフ太鼓判!

おしえてドクター!

あなたの健康づくりをサポートする、ミニ情報をお届け!

Q・子どもが卵料理を食べたら、全身にじんましんが…。


A・卵アレルギーの可能性があります。専門医の診察を受けましょう。

今回のお話は→
市立秋田総合病院 小児科 河村 正成 医師

■食物アレルギーの症状、特徴は?

 おもな症状は、じんましんや皮膚のかゆみ・むくみ・赤み、口やのどの違和感・かゆみ・腫れ、目の充血、まぶたの腫れ、鼻水・鼻づまりなどです。
 原因と思われる食物を摂取した数分後から2時間以内に出現することがほとんどです。このような症状が気になるときは受診をお勧めします。 医師には、「いつ、なにを、どの程度食べて、どんな症状が出たか」などを伝えましょう。例えば「30分前に、とろとろの親子丼を1/4程度食べて、全身にじんましんが出た」「今まで卵を使ったハンバーグは食べても何ともなかった」…。ここまで伝えられると理想的です。

■病院ではどんな検査をしますか?

 血液検査や皮膚テストを行います。さらに食物経口負荷試験を行う場合があります。食物経口負荷試験とは、原因と思われる食物を少量ずつ、時間をおいて食べて症状が出るかどうかを調べる試験です。9歳未満であれば保険診療で受けられます。
 現在、食物アレルギーの予防法は確立されていませんが、研究が行われています。離乳食を始める前のお子さんに湿疹がある場合、保湿剤や軟膏で皮膚の状態を良くすると食物アレルギーの予防効果があることが最近分かってきました。妊娠中や授乳中のお母さんが、予防のために原因となりそうな食物を食べないようにすることはお勧めしません。

*市立病院では食物経口負荷試験を行っています。ご希望のかたは、小児科アレルギー外来へご予約ください。
tel(823)4171


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