※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2018年12月7日号

市長コラム

回顧〜平成30年

市長 穂積 志(もとむ)
各会場ともにぎわいをみせた秋田県種苗交換会。
右はアルヴェでのオープニング、左は旧空港跡地会場

 カレンダーも最後の1枚となり、みなさんも年賀状作りやクリスマス、そして新年を迎えるための準備にと、あれこれ思いを巡らせている頃ではないでしょうか。
 それでは私なりに今年1年を振り返ってみたいと思います。まずは記憶に新しいところから。
 10月30日から1週間にわたり開催された第141回秋田県種苗交換会は、週末、好天にも恵まれ来場者が過去最高の125万人に達し大いににぎわいました。今回は各種イベントを併催したことに加え、アルヴェを主会場に、ぽぽろーどやアゴラ広場、エリアなかいち、旧空港跡地などに会場を分散させ、まちなかに人の流れをつくったことが功を奏したように思います。私も何度か足を運びましたが、会場でお会いする農家のみなさんの収穫を終えてホッとしたような、晴れやかな表情が印象的でした。また、出品農産物数も4年ぶりに2千点を超え、みなさんの日頃の生産意欲の高さを証明してくれました。
 3月には土崎みなと歴史伝承館がオープンしています。ここではユネスコ無形文化遺産に登録されている土崎神明社祭の高さ約12メートルの曳山を間近に見ることができます。また、土崎空襲で被災した旧製油所建物の一部を移設展示しており、戦争の悲惨さと平和の尊さを語りかけています。ホットな話題としては、江戸中期から明治の代まで日本海の物流を支えた北前船の10分の1サイズの模型もご覧いただけるようになりました。
 そして東北六魂祭の理念を受け継ぐ「これが秋田だ! 食と芸能大祭典」は今年が3回目となりました。毎年5月下旬に開催され、秋田に初夏を告げる風物詩としてすっかり定着しており、引き続き将来的なインバウンド誘客の拡大も視野に展開していきたいと考えています。インバウンドと言えば、今年は秋田港に大型クルーズ船の寄港も相次ぎ、6月にオープンした「秋田犬ふれあい処in千秋公園」では、国内外合わせて3万人以上が秋田犬の魅力に触れています。
 この1年、地震や台風、豪雨などの自然災害が多発し、人口減少と少子高齢化がさらに進んでいます。秋田も例外ではありません。しかし一方では、好調な有効求人倍率に加え、地価の下げ止まりも感じられるようになり、地元経済が活気を取り戻しつつあるように思われます。
 先頃発表された新語・流行語大賞候補には、堂々と「金足農旋風」が名を連ねました。農業を取り巻く状況が年々厳しくなる中、金農ナインが溌剌としたプレーで多くの人の目を農業に向けさせたように、私たちも具体の行動の積み重ねにより新しい年を盛り立てていきたいものです。明年もどうぞよろしくお願いいたします。

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