※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2019年2月1日号

市長コラム

新しい年、若い世代〜心の栄養を育む

市長 穂積 志(もとむ)


1月13日、新成人のつどいで。
穏やかな天気に恵まれ、晴れやかに二十歳を迎えました

 平成最後となる年が明けました。穏やかな天候にも恵まれ、みなさんも健やかに新年を迎えられたこととお喜び申し上げます。お正月行事の多くは緊張感のある中で行われるせいか、特にキリッと身が引き締まり年が改まったことを実感します。
 元日早朝の年賀状配達出発式、威勢のよかった卸売市場の初せり、責任感と使命感が表情にあふれた交通指導隊の初出式。そして、消防出初式では、今年初めて女性消防団員が放水演技に参加しました。
 また「新成人のつどい」では、私からも大人の仲間入りを祝うと共に、周囲の支えに対する感謝を胸に刻み、自らの可能性を信じ失敗を恐れず、あきらめることなく自分の夢を追い求めていただきたい、とエールを送りました。
 それにしても、スポーツ界における昨今の若い人の活躍には目を見張るものがあります。国際的に活躍する10代アスリートを見渡すと、水泳の池江璃花子、卓球の張本智和、伊藤美誠、平野美宇、サッカーでは久保建英、フィギュアスケートの紀平梨花選手など、最近ニュースで取り上げられただけでも、すぐにいろんな顔が思い浮かびます。
 わが秋田においても、昨年夏の甲子園で県勢として103年ぶりの準優勝に輝いた金足農業高校の大活躍がありました。年末年始には、全国大会において、サッカー・秋田商業高校の32大会ぶりのベスト8進出や、バレーボール・雄物川高校ベスト8も見事でした。若い世代のこうした躍動は、私たちに勇気と希望をもたらし、明るい未来が待っているような気分にさせてくれます。
 一方、華道や茶道、日本舞踊など日本の伝統的な文化においても、新春ならではの「初生け」「初釜」「踊り初め」などの行事が、私たちを新たな年にふさわしい清新な気分にしてくれます。
 私もお招きをいただきいろいろな行事に出席しますが、そこでは「最近、若い人たちがなかなか関心を持ってくれない」とか、「芸術文化の世界は、実際に参加し、そして継承してもらうことが大切」といった声を耳にします。スポーツに励むことで健やかな心身が育まれるように、芸術文化に勤しむことは、心に豊かさや潤いをもたらし、いわば心の栄養を身につけることともいえるのではないでしょうか。
 秋田市では現在、県・市連携文化施設の整備をはじめ、中心市街地の芸術文化ゾーンとしてのまちづくりなどを進めておりますが、これからも、こういった伝統的な芸術文化にも光をあてながら、文化の香り高い都市としての魅力向上に取り組んでまいります。

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