※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2019年4月5日号

特集・平成31年度予算&事業概要

市制130周年!
歩みを“さらに、前へ”
次世代につなぐ元気な秋田市



平成31年度当初予算額

*( )内は前年度の予算額です。
一般会計 1,345億円 (1,277億3,000万円)
特別会計 696億5,959万8千円 (687億5,445万円)
企業会計 327億2,309万2千円 (337億3,243万6千円)

●問い合わせ
 財政課tel(888)5466
★予算の概要は、ホームページでもご覧いただけます。 広報ID番号 1009191
*「広報ID番号」は、秋田市ホームページ画面上でのページ検索の際に入力してください。

 平成31年度の予算編成においては、引き続き喫緊の最重要課題である人口減少対策に取り組むとともに、「新・県都『あきた』成長プラン」【第13次秋田市総合計画】に掲げた施策・事業を着実に進めるため、選択と集中による経営資源の最適配分に努めました。

一般会計当初予算は1千345億円です。県・市連携文化施設整備事業や扶助費の増などにより、前年度と比べ5.3%の増となっています。
 また、秋田市には、市営墓地や介護保険など、特定の事業収入を直接その支出に充てるため、一般会計と区別した特別会計と、水道事業をはじめとする独立採算方式の企業会計があります。
 特別会計は、介護保険事業会計における保険給付費の増などにより、前年度と比べ1.3%の増、企業会計は、下水道事業会計における建設改良事業の減などにより、前年度と比べ3.0%の減となっています。

一般会計予算のおもな増減

歳入
市税…前年度比4億556万8千円の増(0.9%増)。償却資産の増に伴う固定資産税の増や、個人市民税の増などを見込んだことなどによる 
譲与税・交付金…前年度比5億6千545万8千円の増(7.0%増)。地方消費税交付金の増や、子ども・子育て支援臨時交付金を見込んだことなどによる
地方交付税…前年度比1億5千200万円の減(0.8%減)。総務省が示した地方財政対策をもとに、秋田市の税収見込みなどを考慮したことによる
市債…前年度比30億7千860万円の増(31.0%増)。県・市連携文化施設整備事業や小学校大規模改造事業などの増による

歳出
人件費…前年度比2億2千599万2千円の増(1.0%増)。退職手当などの増による
扶助費(福祉や医療のための予算)…前年度比11億1千296万円の増(3.3%増)。障がい者保護費や私立保育所等給付費の増などによる
公債費(借入金を返済するための予算)…前年度比4千6万4千円の増(0.3%増)
投資的経費(道路や施設など、将来に残るものに支出される予算)…前年度比41億9千725万1千円の増(52.8%増)。県・市連携文化施設整備事業や旧県立美術館活用事業の増などによる

*広報あきた3月1日号の4・5ページに掲載した事業案は、市議会ですべて議決されました。
*項目を合算しているため、一部構成比が一致しません。

一般会計・歳入
一般会計・目的別歳出
 (行政目的の違いから分類)
一般会計・性質別歳出
(経済的性質の違いから分類)

特別会計
企業会計

ピックアップ!おもな事業

 市制130周年の節目となる今年度。秋田市が実施するおもな事業の概要を、「新・県都『あきた』成長プラン」推進計画に掲げる5つの将来都市像に沿ってお知らせします。
「●」は新規事業 「○」は継続事業
*各事業の予算額は、千円以下を四捨五入しています。

<1>豊かで活力に満ちたまち

 産業振興により地域経済を活性化し、雇用とにぎわいを創出することにより都市としての求心力を高め、多様な交流や連携を構築し、県都として周辺圏域の発展を牽引する「豊かで活力に満ちたまち」をめざします。

中小企業振興基本条例の推進
 中小企業振興基本条例の制定を契機とし、さらなる中小企業の振興を図るため、中小企業支援のためのファンド(基金)を創設するほか、創業支援拠点施設の中心市街地への移転整備を行います…1億198万円
キャッシュレス化の対応検討
 市内での決済のキャッシュレス化について、対応方針を検討します…56万円
「第39回全国豊かな海づくり大会・あきた大会」開催経費負担金
 水産資源の保護・管理と海や河川などの環境保全の大切さを広めるため、全国で開催されている行事です。秋田県初開催で、日程は9月7日・8日。県立武道館で式典が行われ、秋田港周辺では、漁船などによる海上歓迎パレードや稚魚放流などのイベントを行う予定です…4千997万円

農山村地域活性化センターの運営
 旧上新城中学校の校舎を活用した交流施設が4月にオープン。記念イベントも開催します…3千467万円
多言語案内の推進
 外国人観光客に対し、文化施設などの展示内容を案内できるQRコードやWi-Fi環境を整備します…1千127万円
新スタジアム調査・研究経費
 新スタジアム整備に向けた課題の調査・研究を行います…77万円
商工業の振興を奨励
 誘致企業などが行う工場などの新増設などの設備投資に対し、助成します…2億8千669万円
正規雇用への転換を支援
 「アンダー40正社員化促進事業」として、安定した質の高い雇用の拡大を図るため、40歳未満の非正規雇用者を正規雇用に転換した企業へ補助します…1億8千44万円
働く女性を応援
 「なでしこ秋田・働く女性応援事業」として、女性の働きやすい職場づくりや、仕事と子育ての両立支援に取り組む企業の職場環境の整備に補助します…1千577万円 
農業ブランドの確立
枝豆などの市有望産品の商品開発や、JA秋田なまはげ管内の男鹿市、潟上市と連携して首都圏などにおけるプロモーション活動や地元産品の活用促進に取り組みます…3千544万円

インバウンド誘客の促進
 外国からより多くの観光客に秋田を訪れてもらうため、現地でのPRなどを実施します。今年度は、新たに台湾台南市との交流の充実を図ります…1千165万円
秋田港へのクルーズ船誘致と受け入れ体制の充実
 今年は、秋田港へ23回寄港する予定です…4千101万円

フィジー代表チームの受け入れ
 「ラグビーワールドカップ2019大会」でのフィジー共和国代表チームの事前合宿受け入れと、それに伴う交流イベント「フィジー村(仮)」や応援観戦ツアーなどを実施します…6千123万円

秋田犬ふれあい処 in 千秋公園
 今年も千秋公園で5月中旬から開設する予定です…986万円
秋田市への移住促進
 移住体験ツアーや、首都圏・仙台市内などで開催する移住相談会で“あきた市暮らし”の魅力を広くPRします。また、これまでの子育て世代に加え、単身・夫婦世帯を対象に、新たに住宅確保に要する費用などを補助するなど、さらなる移住促進を図ります…1億1千672万円 

地域おこし協力隊の活動支援
 今年度新たに、移住コーディネーターとして2人の隊員を採用し、隊員自身の経験や能力を生かした事業を行うことで、市の魅力発信と移住・定住の促進につなげます…2千224万円


<2>緑あふれる環境を備えた快適なまち

 利便性の高い都市基盤を整備しながら、秋田市の住みよい環境を保全し次世代へ継承することができるコンパクトシティを形成し、いつの時代においても、「緑あふれる環境を備えた快適なまち」をめざします。

第2リサイクルプラザの大規模改修
 施設の長期使用を図るため、大規模改修を実施します。2020年度完成予定…1億6千407万円
危険ブロック塀などの除却支援
 小学校の通学路に面する危険なブロック塀などの除却工事に対し、費用の一部を補助します…600万円
秋田駅西口駅前広場の改修
 広場内の交通機能の向上や県都の玄関口にふさわしい広場として、既存の駐車場周辺を整備します。2020年春完成予定…2億1千万円

ごみ減量対策
 雑がみの分別やレジ袋削減に向けた取り組みを充実させるほか、新たに古布・古着回収ボックスを設置します…2千469万円
生ごみ減量の促進
 生ごみ堆肥化容器購入費の補助や講座の開催などのほか、食品ロス削減対策として、新たに食品ロス実態調査を行います…730万円
再生可能エネルギーの導入を支援
 住宅用太陽光発電システムや木質ペレットストーブなどの購入費用の一部に補助します…2千181万円
次世代エネルギーパーク運営経費
 市内にある再生可能エネルギー施設をPRすることで、地球温暖化対策とエネルギー政策に関する理解と関心を高めます…284万円
中小企業などの省エネを促進
 経済産業省などが実施する「無料省エネ診断」を受診した中小企業などに、診断結果に基づいて実施する省エネ対策費の一部を補助します…5千22万円
泉・外旭川新駅(仮称)などの整備
 新駅の設置に向け、引き続き支障物の移転を行うとともに工事施工などを行います…4億4千972万円

<3>健康で安全安心に暮らせるまち

 生活の危険を回避できる十分な体制を整備し、市民が健やかな心身を保ちながら、「健康で安全安心に暮らせるまち」をめざします。

古川流域の治水対策
 浸水被害の軽減のために、総合的な治水対策に向けた調査などを行います…7千300万円
通学路標示の修繕
 登下校時の交通安全を確保するため、道路上に設置している通学路標示を修繕します…194万円
風しん抗体検査費・予防接種費助成
 妊娠を希望する女性とその配偶者、抗体保有率の低い世代の男性などを対象に助成します…2千438万円
消防力の強化
 消防車両や消火栓などの整備のほか、新たに山岳救助隊を創設し、山岳事故などにおける救助体制の強化を図ります。また、新屋分署の大規模改修も行います…4億2千245万円
看護師などの奨学金返還に助成
 市内医療機関などの看護師不足の解消を図るため、奨学金の返還に対し5年間助成します…169万
○歩くベあきたで健康づくり

 体を動かす機会を増やしてもらう「歩くべあきた」を今年度も実施します…189万円
がん検診などの実施
 胃がん・胸部・大腸がん・子宮頸がん・乳がん・前立腺がんなどの各検診を実施します…2億1千60万円
自殺対策
 自殺対策事業の充実・強化と民間団体の活動支援を行い、自殺者数の減少を図ります…1千22万円

<4>家族と地域が支えあう元気なまち


 家族・地域・人の絆のもと、すべての市民が主人公として充実した生涯を送ることができる「家族と地域が支えあう元気なまち」をめざします。

子ども・子育て支援事業計画の策定
 来年度から5年間を計画期間とする次期「子ども・子育て未来プラン(秋田市子ども・子育て支援事業計画)」を策定します…236万円
下北手地区コミュニティセンター改築
 老朽化にともなう建替工事を行います。2020年度完成予定…2千709万円
第1子保育料無償化
 平成30年4月2日以降に生まれたお子さんがいる世帯を対象に、一定の所得制限のもと第1子の保育料を無償化します…5千307万円
第2子以降保育料無償化
 平成28年4月2日以降に第2子以降の子どもが生まれた世帯を対象に、一定の所得制限のもと第2子以降の保育料を無償化します…2億1千15万円
保育士などの奨学金返還に助成
 市内保育施設での人材確保のため、奨学金の返還を5年間助成します…375万円
在宅子育てサポート事業の対象拡大
 在宅で子育てをしている家庭に提供している、子育てサポートクーポン券の対象を0歳児まで拡大します…3千866万円
不妊治療費の助成
 不妊治療(体外受精、顕微授精など)を行った夫婦に対し、治療費の一部を助成します…7千348万円
児童虐待防止を推進
 未然防止と早期発見・早期対応を図るため、新たに 子ども家庭総合支援拠点をアルヴェの子ども未来センター内に設置し、心理担当支援員を配置します…1千209万円
妊娠期から子育て期までの相談支援
 引き続き、市保健所にある「秋田市版ネウボラ」で、総合的な支援を行います…666万円
ふたりの出会いを応援
 独身男女を対象にした「シングルズカフェ秋田」を開催するほか、あきた結婚支援センターの登録料を補助します…570万円
高齢者コインバス
 満65歳以上のかたを対象に、市内路線バスに100円で乗車できるよう助成します…1億4千39万円
障がい者共生社会の実現
 「秋田市障がいのある人もない人も共に生きるまちづくり条例」に基づいて、権利擁護に関する相談や障がいを理由とする差別への相談体制の整備を図ります。今年度は新たに、相談従事者の研修会を開催します…106万円

<5>人と文化をはぐくむ誇れるまち

 歴史や文化をいかした魅力あるまちづくりを進めるとともに、生涯にわたり学習・文化・スポーツ活動に取り組める環境の中で、誰もが目標に向かって成長し、希望に満ちた生活を送ることができる「人と文化をはぐくむ誇れるまち」をめざします。

学校適正配置の推進
 将来においても良好な教育環境となる小・中学校の配置の実現に向け、保護者や地域のみなさんとともに望ましい学校のあり方を協議します…285万円
コミュニティ・スクール
 市立小・中学校に、保護者や地域住民などで構成する「学校運営協議会」を設置し、学校、家庭、地域が協力し合う体制づくりを支援します…321万円
小学校の体育館大規模改造工事と中学校の屋根改修工事
 小学校の対象は明徳・川尻・土崎南…7億4千112万円
 中学校の対象は岩見三内・豊岩…6千250万円
部活動指導員の配置
 中学校部活動の担当教員の負担を軽減するために、技術指導のほか、大会などへの引率ができる非常勤職員を配置します…611万円
文化創造プロジェクトの推進
 「秋田市文化創造交流館(仮称)」を拠点に展開する新たな事業の企画立案、準備などを行います…1千648万円
旧県立美術館の活用
 「秋田市文化創造交流館(仮称)」としての2020年度内の開館をめざし、旧県立美術館の改修工事に着手します…7億7千740万円
県・市連携文化施設の整備
 施設の本体工事に着手するとともに、2021年度内の開館に向け、指定管理者の選定などを行います…26億3千37万円
障がい児者スポーツ活動の応援
 「東京オリンピック・パラリンピック」の開催を契機に、障がい児者がよりスポーツに親しめる支援体制などを整備します…78万円
羽州街道の歴史観光を推進
 魅力ある文化財が点在する旧羽州街道を、ウォーキングガイドや映像ソフトの活用のほか、交流会やミュージカルの公演を通してPRします…1千637万円

芸術・文化のまちに!


上は中土橋側から見た県・市連携文化施設、下は秋田市文化創造交流館(仮称)(=旧県立美術館)のイメージ図


©2019秋田県秋田市(Akita City , Akita , Japan)
All Rights Reserved.
webmaster@city.akita.akita.jp