※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2019年6月7日号

市長コラム

市長 穂積 志(もとむ)

令和元年スタート〜希望あふれる時代に

令和初日深夜、婚姻届を提出しようとたくさんのかたが市役所を訪れました


 平成から令和にかけての10連休、みなさんはどのようにお過ごしでしたか。あらかじめ旅行などを計画されていたかた、好天に誘われ近場の行楽地に出かけたり、あるいは自宅でゆっくりできたというかたもいるかと思います。中には、医療や福祉、保育、商業施設や飲食業、ライフラインや警察、消防など休みがなかったり日頃よりも忙しい日々をおくったかたもいることでしょう。考えてみれば、こうしたみなさんの働きがあってこそ私たちの生活が成り立っていることに改めて気付かされます。
 さて市役所の仕事でいうと、令和初日の5月1日は午前零時の婚姻届の受け付けに始まりました。大晦日のカウントダウンよろしく真夜中から待ち構えていたカップルをはじめ、この一日で普段と比べおよそ15倍にあたる149件の婚姻の届け出がありました。また、秋田市で受理した出生届の数から、5月1日に新たに八つの命が生をうけたことが報告されています。お子さんの誕生はそれだけで両親にとって一生の記憶に残る出来事ですが、令和とともに誕生したということとしても末永く心に刻まれるのではないでしょうか。
 皇位継承に伴う一連の儀式に関するテレビを観ていて、天皇陛下が皇太子時代に秋田に行啓されたときのことなどもあれこれ思い出されました。市長として私は4度お目にかかっています。
 平成24年に第23回全国「みどりの愛護」のつどい、第15回全国農業担い手サミットinあきた、26年には第29回国民文化祭・あきた、そして29年の第53回献血運動推進全国大会の際は、皇后雅子さまもご一緒でした。いま改めて式典のおことばをかみしめてみると、災害で亡くなられたかたへの哀悼や、被害にあったかたがたへのお見舞いの中に陛下のやさしさがにじみ出ていたように思います。
 特に国民文化祭開会式では、「東日本大震災以降初めて東北地方での開催であり、多くの困難に立ち向かっているかたがたに、文化の持つ力により夢と希望を与えるものとして国民文化祭が大きな役割を果たすことを期待している」とのおことばに大いに勇気づけられたことが今でも記憶に鮮明です。
 秋田もいよいよ初夏を迎え新緑のまぶしい季節になりました。「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」といった句が自然に浮かんできます。「初物七十五日」などと、初物を食べると寿命が七十五日延びるといった言い伝えもあります。しばらくの間、さまざまな事に「令和最初」というフレーズがつくことでしょう。令和元年、秋田市も初物の縁起の良さにあやかり、初日の婚姻ラッシュを令和の初夢だけではなくぜひ正夢にしたいものです。

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