※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2020年2月21日号

おめでとう!“秋田県認定工芸士”

 伝統工芸品である「秋田銀線細工」に携わり、活躍されている秋田市の3人の工芸家が、今年度、県が新たに創設した「秋田県認定工芸士」の認定制度により、その称号を授与されました。
 それぞれに伝統の技に磨きをかける一方、新たな創作にも意欲的に取り組むみなさん。その喜びの声と今後の抱負をお聞きしました。
秋田県認定工芸士=伝統工芸品の製造に関わる人材の育成や技術の継承などを念頭に、高度な伝統的技術や12年以上の実務経験を持つ工芸家を対象に、県独自の称号を授与する認定制度。令和元年度に創設されました。

秋田銀線細工
指先から生まれるこだわりの逸品

繊細な手作りの銀線細工
県の伝統的工芸品・市の無形文化財に指定されている秋田市の工芸品の一つです。直径0.2〜0.3mmほどの細い純銀の線を撚り合わせ、職人の指先だけで作られます。
秋田の地で脈々と受け継がれてきた繊細な技術は、「秋田銀線細工」として独自なものとなりました。
●問い合わせ
 産業企画課tel(888)5725

進藤春雄さん〈金銀線工房しんどう〉


 認定を受けて、家族が喜んでくれたのが何よりうれしかったですね。
 作品づくりでは、「誰が見ても良いと思うもの」「恥ずかしくないもの」を制作することを心掛けています。お客さまが作品を喜んで買ってくれたり、大事に使ってくれたりするのを見ると励みになります。この道約60年。長く続けてこられたのもお客さまのおかげだと思っています。
 銀線細工を通して、多くの人に出会えたことに感謝しながら、これからも期待に応えられる作品を制作し続けたいです。

松橋とし子さん〈矢留彫金工房〉


 好きで続けてきたことが、このように認定を受けることになり率直にうれしいです。作品づくりでは、手を抜かず、一つ一つ丁寧に作ることを心掛けています。
 みなさんの中には、「秋田銀線細工という名前は聞いたことがあるけど…」というかたが多いと思うので、お土産品としてだけではなく、もっと身近なものとして手に取ってもらえるように、多様な作品を手がけたいと思っています。この認定をきっかけに、興味を持ってくれる人が増えたらうれしいです。

渡邊圭子さん〈(株)竹谷本店〉


 認定の知らせを聞いたときは、これまで頑張ってきたご褒美のように感じ、うれしく思いました。
 ブローチやペンダントなどのアクセサリーを作ることがほとんどで、伝統的な作り方を守りながら、お客さまにお褒めの言葉をいただける作品を制作することを心掛けています。
 これからも、みなさんに喜んでもらえるようなデザインの作品を作っていけるよう頑張りたいです。


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