※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2020年5月1日号

市長コラム

市長 穂積 志(もとむ)

感染拡大抑制にご協力を

3月31日に行った地域おこし協力隊の退任式で。
右が伊藤さん、左が石井さん

 花咲き、緑輝きを増すこの季節。例年であればゴールデンウイークに入り心も浮き立つ頃ですが、今年は新型コロナウイルスによる政府の「緊急事態宣言」のもと、国全体に重苦しい閉塞感漂う5月の始まりとなりました。
 本市においても、引き続き、県と連携して医療・検査体制の強化を図り市民の安全を守るため、迅速かつ適切に対応してまいりますので、市民のみなさまにも密閉・密集・密接の条件が重なる場を避ける行動をとられるとともに、手洗い・うがい・咳エチケットの感染防止策を継続されるよう、ご協力のほどお願い申し上げます。
 終息が見通せない中、本市では3月に続き、4月12日からの小・中学校や高校などの休校措置、そして、戦後初となる秋田竿燈まつりの中止など、今まで経験したことのない事態に直面しています。そのような折、みなさん自(おの)ずと在宅時間が長くなっているのではないでしょうか。滅入りがちな気分を晴らすには、密集を避けながら近くの公園などを散策するのもいいかもしれません。また今号には、自宅で簡単にできる「いいあんべぇ体操」や、ストックした食材を使い切るひと工夫をアドバイスしたレシピ情報なども掲載していますので、併せて参考にしていただければと思います。
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 今回は、本市初の地域おこし協力隊員として3年間従事し、4月以降も秋田市にとどまり、新たな飛躍を遂げようとしている伊藤智博さんと石井宏典さんの話題も紹介します。全国的に、退任後同じ都道府県への居住割合が低いと言われる中にあり、両人とも引き続き本市の人口減少対策などに尽力してくださることになりました。
 伊藤さんは、秋田市出身で高校卒業後防衛省入省、趣味で蓄えたアウトドアの知識を、市の魅力発信、人口減少対策に活かそうと活動してきました。移住者交流BBQ(バーベキュー)や婚活BBQイベントなどを約100回開催し、結婚へとつながった縁結びも果たしました。今後は起業した飲食店の傍(かたわ)ら、BBQを中心としたイベントを開催し活動の幅を広げようとしています。
 石井さんは、函館市出身で大学卒業後銀行勤務を経て本市へ移住。若者の起業が地域を活性化させ、移住定住や人口減少対策につながると考え、1千人以上の高校生・大学生などを対象とした講演や面談を行ってきました。指導を受けた中には、実際に起業予定の若者もいるようです。今後は、多くの起業家の誕生をめざし、スクールの運営を予定しています。
2人には、これまでの貢献に感謝するとともに、移住定住の促進や人口減少の抑制に向け、より一層の活躍を期待しています。

◆市長の動向などは、市ホームページでお伝えしています。https://www.city.akita.lg.jp
*記載した内容は、4月17日現在の情報となります。


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