※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2020年8月7日号

市長コラム

市長 穂積 志(もとむ)

自然の営みがもたらすもの


県内にあるスポーツのトップチームで構成する「高校生を応援する会」のみなさんと。新型コロナウイルスの影響で各種大会が中止となった高校生運動部員との交流イベント「AKITAドリームマッチ」を、8月14日(金)→16日(日)に秋田市で開催する予定です

 九州をはじめとする、先月の豪雨災害により亡くなられたかたがたに深く哀悼の意を表します。また、被害に遭われたみなさまに心よりお見舞いを申し上げるとともに、1日も早く日常の生活に戻る事ができるよう願っています。
 テレビに映し出される河川の氾濫や土砂災害の恐ろしさに、災害列島日本にあって、改めて自然の驚異と日々の備えの重要さを思い知らされることになりました。
 世界各地における異常気象の原因に、CO2による地球温暖化が指摘されて久しく、「気候変動時代」と呼んでいる学者もいます。このたびの豪雨も、気象庁はインド洋の海面水温の上昇が要因の可能性があると分析しています。先月から、プラスチックごみの排出量削減のためにレジ袋の有料化がはじまりましたが、マイクロプラスチック汚染は北極や南極でも観測されるほど地球規模に広がっています。私たち一人一人、一日一日の生活が巡り巡って極地の氷をとかしていることなどにも思いを至らせ、マイバッグの適切な活用やごみの分別、季節柄増える生ごみの水切りなど、これまで以上に注意を払いたいものです。
 さて、先日開け放たれた窓を通して今年初めてセミの声を聞きました。この号が出る頃は、夏休みも中盤、夏真っ盛り、子どもの頃のラジオ体操のことなどが懐かしく思い出されます。
 昔から私たちの身体は自然のリズムに沿っているときが一番健康で病気になりにくいと言われてきました。体内時計という言葉がありますが、これが人間の活動と睡眠のペースをつかさどることにより、身体全体の機能を正常に保つ役割を担っていると言う話を聞きました。身体が正確にペースを刻むには、いわゆる電波時計と同じように1日1回自然のリズムに合うようにリセットする必要があり、最も効果的なのが朝のまぶしい光を浴びることだそうです。ときどき、人間は太陽と月に支配されていると感じるときがありますが、小さいときから夜更かししないで規則正しい生活をするように言われてきたのは、そういうことだったのかもしれません。
 何をやるにも健康が第一です。私も朝日を浴びながらの自宅周辺のウオーキングや、ラジオ体操、日中、少しでも時間を見つけては本市で勧めている「いいあんべぇ体操」のストレッチやスクワットなどを心がけています。みなさんもマスク着用による熱中症などに留意しつつ、適度な運動やトマト、スイカなど旬の夏野菜や果物のみずみずしい栄養分をしっかり取り込み、元気にこの夏をお過ごしください。

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