※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2020年10月16日号

知ってほしいお口のこと


 食べ物を取り込む“口”は、まさに消化管の入り口。むし歯や歯周病で歯を失うと、からだ全体に大きな影響を及ぼすと言われています。
 歯周病は、口の中の歯周病菌などが原因で、歯を支えている骨が溶かされてしまう病気です。初期段階で自覚症状はありませんが、これが進行すると歯肉が腫れて出血し、歯を支える骨が溶け始め、最終的には歯が抜け落ちてしまうことも…。
 健康なからだで過ごし続けるために、しっかり予防して丈夫な歯を保ちましょう!
●問い合わせ
 保健予防課tel(883)1178

歯や口と病気の関係

糖尿病…免疫力が低下し、歯ぐきに炎症が起きやすくなります。また、歯周病が進むと血糖値を調整する働きを妨げる物質が増え、糖尿病を悪化させる原因になります。
動脈硬化…歯ぐきに炎症が起きると、血液を固まらせる働きのある物質が増えます。また、歯周病菌が血管壁を狭めて動脈硬化を促進すると考えられています。
誤嚥(ごえん)性肺炎…口の中の細菌が気管や肺に入り、肺炎を起こす要因になります。
早産・低体重児出産…歯周病菌が出す毒素が胎盤に影響し、早産のリスクが高まります。
骨粗しょう症…骨粗しょう症のかたが歯周病になると、さらに歯槽骨(あごの骨)がやせてしまいます。

知っていますか口腔がん

 口腔がんとは「舌がん」「歯肉がん」「口腔底がん」など、口の中(口腔)にできるがんの総称です。次の症状が続く場合は、口腔がんの可能性があります。
◇口腔内の痛み ◇出血 ◇しこり ◇腫れ
◇歯のぐらつきが続く ◇口内炎が続くなど

 しかし、口腔がんの初期の段階では症状が少なく、これら症状が出てきたときには、すでに進行していた…ということもあります。「口内炎がなかなか治らない」などの症状には注意が必要です。日常的に口の中をチェックして、気になることがあれば早めに歯科医院を受診しましょう。
口腔がんを予防するために気をつけること!
◇禁煙する◇飲酒を適量にする ◇むし歯・歯周病などの早期治療
◇バランスの良い食生活 ◇合わなくなった入れ歯などを放置しない
◇歯みがき・うがいをして口腔内を清潔に保つなど

定期健診を受けましょう

 毎日の歯みがきはもちろん大切ですが、定期健診を受けることで、お口の中の小さな変化に気づくことができます。保健予防課では、下記のかたを対象に「おとなの歯科健診」を実施しています。問診や口腔内検査のほか、お手入れに関するアドバイスも行っていますので、ぜひご利用ください。
対象/30・40・50・60・70歳のかた
料金/800円(70歳のかたは無料)
*受診前に、希望する歯科医療機関に電話でお問い合わせください。詳しくは「秋田市健診ガイド」をご覧ください。


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