※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2023年6月2日号

市長コラム

市長 穂積 志(もとむ)

若者の声が聴きたい


国際教養大の学生のみなさんと(昨年の市長ランチトークにて)

 先月から新型コロナの感染法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ5類に変わりました。法的にも特別な病気ではなくなり、本格的にウィズコロナの社会になったと言えるかと思います。この3年あまり、私たちは様々な面で制約を余儀なくされ、その中でやむを得ず中止した大切な祭りやセレモニーもありました。成人式もその一つで、コロナ禍にあっても、午前・午後の2部開催にするなどにより実施できた世代もありますが、令和3年1月の成人式に出席予定だった世代にとっては、延期後に中止になったままでした。
 どうしたらこの世代に手を差しのべられるのかと考え、導き出した答えが「20+3歳のつどい」です。つどいは、若者が帰省することの多いお盆のころ、8月11日(金)山の日、会場はミルハス大ホールにしました。
 また、せっかくかなった企画ですので、趣向を凝らし能代市出身の「元祖爆笑王」プロデュースによる、お笑いトリオ「ハナコ」のお笑いライブなども計画しています。
 「ハナコ」といえばキングオブコント2018優勝をはじめ、数々の栄誉に輝くコントグループで、みなさんもテレビなどで何度も目にしていると思います。リーダーの岡部大さんは本市出身で、その舞台はコントに限らずNHKの連続テレビ小説「エール」や現在放送中の大河ドラマ「どうする家康」にも俳優として出演するなど幅広く活躍しています。NHK秋田放送局制作の「きんよる秋田“君の声が聴きたいスペシャル"」では、スタジオや母校秋田高校で若者の声をうまく引き出していました。
 つどいの当日は、参加者が旧交を温め、まちづくりや魅力などに関して大いに盛り上がり、故郷秋田の未来を考えるきっかけにもなればと期待しています。
 現在本市では「若者が未来を思い描けるまちづくり」をめざして、外旭川地区まちづくりの基本計画の策定を進めていますが、ここでも若者の声を聴くことは、とても重要だと考えており、この夏、新たに若者を対象にワークショップを開催します。おもに市内の大学生35人程度を想定し、若者の地元定着や地域の活性化、そのための起業支援のあり方などに、学部や出身地など異なる視点から話し合ってもらい、取り組みへの関心を高めていきたいと考えています。加えて、本市で進めている高校生への就職支援と連携しながら、就職希望の3年生にアンケート調査を行い、地元就職に「何が必要で、何を求めているのか」などを探ってみようと思っています。
 最近は日ごとに日差しが強まり本格的な夏の到来を予感させますが、「20+3歳のつどい」やワークショップなどで若者からの“熱い思い"を聴きたい今年の夏です。

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