※掲載している情報は「広報あきた」発行当時のものです。
2023年10月20日号

多大な貢献を称(たた)えて

令和5年度 秋田市文化章

 令和5年度秋田市文化章の受章者が、次のみなさんに決まりました。文化章は、芸術、学術、産業、経済、教育、スポーツなどの各分野で市の文化振興に貢献したかたに贈られます。
●問い合わせ/文化振興課tel(888)5607

表彰式は、11月6日(月)16:00から秋田キャッスルホテル4階放光の間で行います。

<美術(書道)>
長谷川長龍(ちょうりゅう)さん(本名:長谷川靖隆)

 日展五科書道での入選や、全国最大規模の読売書法展、日本書芸院展、滴仙会展で上位の賞を重ね、全国組織の役員としても活躍されています。
 また、秋田書道展の審査員や秋田県書道連盟の理事、秋田市書道会の副会長や顧問などの重責を担われているほか、カルチャースクールや実技研修会などの講師を務め、長年にわたり本市書道文化の振興・発展に貢献されています。

<工芸(金属工芸)>
進藤春雄さん

 金銀線工房しんどうを開設し、秋田の観光土産品などの生産に勤(いそ)しみながら、数多くの公募展で受賞され、平成5年と令和元年には作品が皇室への秋田県献上品に選考されました。
 また、秋田伝統工芸研究会の「伝統文化こども教室」などに講師として積極的に参加し、若者が興味関心を持つきっかけを作るなど、本市金属工芸文化の振興・発展に貢献されています。

<技芸(邦舞)>
藤蔭小枝(さえ)さん(本名:堀幸子)

 昭和49年より指導を始め、平成12年に稽古場を構えられました。平成20年二代目藤蔭季代恵師亡き後、県内の同じ志を持つ仲間と共に藤袖会を立ち上げ、会主として振付・指導にあたり、後進の育成に努めてこられました。
 また、現在、日本舞踊協会秋田県支部長として広く日本舞踊の魅力を伝えるなど、長年にわたり本市の邦舞文化の振興・発展に貢献されています。

<学術(民俗)>
齊藤壽胤(じゅいん)さん

 秋田の民俗を中心に、これまで見逃されてきたもう一つの秋田の文化を後世に伝えるため「あきた民俗懇話会」を設立されました。
 また、テレビ番組への出演や新聞・タウン誌などにも寄稿され、ユニークな解説をもとに秋田の民俗文化を広めてこられたほか、大学や秋田市民俗芸能伝承館の講座などに出講され、伝承芸能の研究・解説者として、本市の民俗文化の振興に貢献されています。

<文芸(俳句)>
故 安井浩司さん

 高校時代に俳句を始め、歯科医師として働く傍(かたわ)ら句作を続けられました。俳誌「牧羊神」などでの発表作が評価され、第1回秋田県芸術選奨に選ばれました。しかしその後、俳壇とは交流を断ち、作品主義を貫いたため賞とはほとんど無縁でしたが、俳句の世界で「孤高の俳人」と称され、その作品と生き方は、現在第一線で活躍する若手・中堅俳人に多大な影響を与えています。




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