はじめに
我が国においては、高齢化が世界に類を見ない速さで進行し、21世紀半ばには、国民の3人に1人が65歳以上になるという、超高齢社会の到来が予測されております。
本市においても、平成7年度に高齢化率が14.5%となり、いわゆる「高齢社会」へ突入後、平成11年度では16.9%となり、高齢化のスピードは、ほぼ全国と同様に推移しています。
このような中、本市では、高齢者が社会を支える重要な一員であるという認識のもと、生涯を通じて健康で生きがいを持って、自立と社会参加ができるような施策の展開を図るとともに、支援や介護を必要とする高齢者も安心して生活できるようなサービスの充実がひつようであると考えております。
そのため平成6年3月に、全市民参加の福祉の立場から「けやきのまちのしあわせプラン−秋田市保健福祉長期計画−」を策定するとともに、その部門作として、「秋田市高齢者プラン」、「秋田市エンゼルプラン」、「秋田市障害者プラン」の3部作を策定し、各事業の実現に取り組んでまいりました。
さらに、平成12年4月の介護保険スタートに伴い、高齢者をめぐる社会状況がこれまでにない大きな変革期を迎え、新たに「秋田市介護保険事業計画」を策定し、あわせて現行の「秋田市高齢者プラン」についても介護保険制度の実施を踏まえた見直しをすることといたしました。
この計画では、21世紀を見据えての長期的な視野に立って、今後の社会状況の変化や多様化する市民の皆様の要望に適切に対応できるよう、各種事業を着実に実施していくこととしております。
最後に、この計画の策定に種々ご提言いただきました秋田市社会福祉審議会、殊に高齢者専門分科会の委員をはじめ、関係団体の皆様、実態調査にご協力いただきました多くの市民の皆様に厚くお礼申し上げます。
平成13年3月
秋田市長 石 川 錬治郎
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目次
- 秋田市高齢者プランの基本的な考え方
- 高齢者の状況及び将来推計
- 高齢者の状況など
- (1)秋田市の概況
- (2)秋田市の人口構成と推移
- (3)高齢者世帯の推移
- (4)要援護高齢者の状況
- (5)高齢者の受診状況と疾病構造
- (6)高齢者の住居の状況
- (7)高齢者の就業の状況
- (8)その他
- サービス提供の現状
- (1)在宅福祉サービス
- (2)保健サービス
- (3)施設サービス
- (4)在宅医療サービス
- (5)相談サービス
- 要介護高齢者の現状と将来推計
- (1)人口構成と将来推計
- (2)要介護高齢者の現状と将来推計
- 主要な課題への取り組み
- 住み慣れた地域で暮らし続けるために
- いつまでも健康で、いきいきと過ごすために
- 身近なところでサービスを受けることができるように
- サービス提供量の現状及び目標
- サービスの目標量
- (1)福祉及び保健施設・病院の整備目標
- (2)在宅サービスの整備目標量(総括表)
- (3)在宅サービス整備目標水準の考え方
- (4)ホームヘルパー整備目標量
- (5)デイサービスセンター整備目標量
- (6)ショートステイ専用ベッド整備目標量
- (7)訪問指導整備目標量
- (8)訪問指導整備目標量(40〜64歳寝たきり者)
- (9)機能訓練整備目標量
- (10)訪問看護整備目標量
- (11)在宅介護支援センター整備目標量
- (12)要注意者訪問指導・生活習慣改善訪問指導整備目標量
- (13)健康教育整備目標量
- (14)健康相談整備目標量
- (15)健康診査整備目標量
- サービスの現状及び評価・整備の方向
- 在宅サービスの充実のために
- (1)在宅介護支援センター事業
- (2)ヒューマンケア・ネットワークシステム −保健・医療・福祉の連携方策−
- (3)痴呆性の高齢者への対策
- (4)ホームヘルパー派遣事業
- (5)デイサービス事業
- (6)ショートステイ事業
- (7)訪問指導事業
- (8)訪問看護事業
- (9)在宅寝たきり者歯科保健事業
- (10)機能訓練事業
- (11)配食サービス
- (12)日常生活用具給付・貸与事業
- (13)高齢者住宅リフォーム事業
- (14)介護者激励金支給事業
- 生きがいと健康づくり活動の推進のために
- (1)能力の活用と就業の場の確保
- (2)生涯学習の推進
- (3)市民スポーツの振興
- (4)スポーツ施設の環境整備
- (5)老人クラブ活動
- (6)高齢者ふれあいバス事業
- (7)ふれあいセンター事業
- (8)いこいの家
- (9)敬老事業
- 健康の増進のために
- (1)健康教育
- (2)健康相談
- (3)健康診査
- (4)要注意者訪問指導・生活習慣改善訪問指導事業
- (5)健康判定
- (6)健康増進情報システム
- (7)地域保健推進員活動
- (8)秋田市立夜間休日応急診療所
- (9)結核予防
- 安心できるまちづくりのために
- (1)広報活動
- (2)企業に対する啓発
- (3)高齢化対応住宅の整備
- (4)道路の整備
- (5)公園の整備
- (6)民生委員・児童委員協議会
- (7)社会福祉協議会
- (8)ボランティア活動の推進
- (9)誰もが安心できるまちづくりの推進
- サービスを提供するマンパワーの必要量
- 参考
- 秋田市市民福祉懇談会設置要綱
- 秋田市高齢者プランの策定経過
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