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子どものころ、遠くから祭囃子が聞こえてくると、勉強もそこそこに一目散に家に帰って、母が作ったぼた餅、巻きずし、茶ままなどを姉や弟たちと楽しく食べたものでした。その味は母の細かく暖かい心くばりの家庭の味でした。
みずみずしい山菜や木の芽を摘んだり、蟹や八ツ目などを捕り、自然からの恵みを食材にした料理は、その土地でしか、その季節にしか、味わえないふるさとの味であり、おふくろの味でありました。
手間ひまをかけながらも、ムダのない率直な料理法、ごく普通の調味料を使った素朴な料理は、今でいう生活習慣病になる要素は少なく元気の源でした。
これからもこのような地域の産物を活かすためには、乱獲や環境破壊などにも十分に気を配って、守り育てていくことが大事であると思います。
今は生活環境や生活習慣の変化に伴って、街にはレトルト食品や清涼飲料水があふれ、手をのばすとすぐに口に入る便利な時代になりました。しかし、このような食生活を続けていくと、栄養が偏ってしまい、決して健康食ではありません。温かい手づくり料理との組み合わせによって、バランスの良い食になると思います。
この度、当協議会では、町の保健事業と共催し、人々が長いこと培ってきた食文化、伝統の味を私たちが受け継ぎ、次世代へ引き継いでいくために、「ゆうわふるさとの味」を刊行する運びとなりました。
本誌を通して、心温かい懐かしい味を感じて、家族の団欒、周囲のコミュニケーションの糧として活用していただければ幸いに存じます。
これまでにご指導ご協力を賜りました町内の料理の達人をはじめ、関係者各位のご尽力に対しまして、心から感謝を申し上げ御礼と致します。 |
平成13年3月
旧雄和町健康生活推進員協議会
会 長 鈴 木 博 子 |
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