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昔、あるところにおぎんという女の子がいたんだド。
おぎんの母さんは、ポックリ病で死んだので、父さんは継母をもらったんだド。そして、継母にも女の子が生まれ、こぎんと名づけだんだド。
継母は性悪な女で、こぎんばかりを可愛がり、父さんがいない時は、おぎんを嫌っていじめてばかりいたんだド。
父さんが、松前に出かせぎに行ったものだから、「父さんのいない間に、おぎんを殺すべ!」とお饅頭をつくったド。おぎんには毒を入れ、こぎんのものには砂糖を入れたド。こぎんにはこっそりと「姉コの饅頭には毒が入っているから食ってはならぬぞ」と言い聞かせたド。
二人は、饅頭を持って外に遊びに出たド。こぎんは「姉コ、姉コ」とおぎんを無理に川端の方へ引っぱって行き、毒の入った饅頭を川に投げ、「おらァの食べてけれ」と半分コにして仲良く食べたんだド。継母は、おぎんが死ぬどころか病気にもならないので、「ようし今度は、槍で一思いに突き殺すべ!」と、そのことをコッソリこぎんに知らせて、「絶対に姉コに知らせるな」と言ったんだド。姉想いのこぎんは悲しくなって、夕方そっと姉コに「姉コ淋しいがら、わだしのふとんに一諸にねでくだせ」と、こぎんのふとんにねたんだド。姉コのふとんには、ひょうたんに朱ガラを入れたド。
そうとも知らぬ継母は、真夜中におぎんのふとんを突いたら「プツッ」という音がして、赤い血が槍先についてきたので、死んだものと思っていたんだド。しかし翌朝、元気に起きてきたおぎんを見て、「ゆうれいだ!」とびっくりしたんだド。鬼のような継母は、「それでは、山奥に捨ててやる!」と、石切り職人に石の唐櫃を作らせたんだド。それに気づいたこぎんは、なんとか姉コを助けたいと、コッソリ石切り職人に頼んで、底に小穴を一つ開けてもらったド。おぎんは石の唐櫃に入れられて、山の奥に連れて行かれたド。その途中おぎんは、小さな穴からこぎんが入れてくれた小豆を少しづつ落として行ったド。
おぎんがいなくなってから二日たって、こぎんはコッソリと家を出て、小豆をたどって姉コを探しに行ったド。ようやくその場所に着いたこぎんは、「姉コ!」と呼んだら、土の中から「こぎん!」と呼ぶ声がしたド。こぎんは無中で土を掘り起こし、苦労して姉コを助け出したド。そして、手をとりあって喜んだド。鬼のような継母もこぎんの姉想いに心を動かされ、親子仲良くくらすようになったド。
とっぴんぱらりのぷ!
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