白牡丹図
佐竹義躬 1749(寛延02)- 1800(寛政12)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 江戸時代(18世紀) |
技法・材質 | 紙本着色 |
寸法(cm) | H115.7×W27.6 |
受入年度 | 平04年度購入 |
屈曲した岩陰に咲く大輪の白牡丹。豊かな花弁の重なりを、ごく薄く青をぼかした陰影により繊細に表現している。濃い緑色の葉は、プルシアンブルーの濃淡で陰影を加え、青味がかって透明感もある。裏葉を塗り分け、葉先の動きにも変化がある。薄い藍と墨の濃淡で陰影を表した硬質な岩の表現は独特であり、表面の凹凸やボリューム感を表している。直武に学んだ彩色法を効果的に使い、写実表現に取り組んだ力作である。