福田薬局
福田豊四郎 1904(明治37)- 1970(昭和45)
カテゴリー | 日本画 |
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制作年 | 1934(昭和9) |
技法・材質 | 紙本着色 |
寸法(cm) | H93.4×W125.5 |
受入年度 | 平06年度購入 |
薬局を営む福田の生家を真正面から描く。店内の棚には様々な売り物が並ぶ。人の姿は描かれていないが、入口前に立てかけられた除雪道具、長靴や下駄が、家主の気配を感じさせる。本作右隅には「昭和九季初夏作之」とあり、写生ではなく記憶の中の我が家と写真やスケッチなどによる画面構成のようだ。本作が発表されたのは第1回山樹社展で、山樹社は福田が師である川端龍子の元から離れ、親しい仲間と新しい日本画の創造を目指して立ち上げた。本作には福田自身が原点を見つめ直し、新たな目標に挑む意気込みが込められている。