秋田市立千秋美術館 収蔵品データベース

相乗り

大野源二郎 1924(大正13)- 2023(令和05年)

カテゴリー写真 
制作年1953(昭和28)
技法・材質ゼラチンシルバープリント
寸法(cm)H22.2×W31.0
受入年度平07年度寄贈

 「相乗り」は、刈り入れの時期に田園を自転車に乗って通り抜ける夫婦の姿を流し撮りによりスピード感を持って写した一枚。1953(昭和28)年、この写真が撮影される少し前に大野は「おばこ・大曲」の撮影の手配をし、木村伊兵衛との交流が始まった。その後は主に木村の大曲・横手方面の撮影に同行。木村の助言により題材を農婦にしぼり、1964年「カメラ毎日」にシリーズ「農婦」連載するなどアマチュア写真家として注目を集めた。教師の傍ら、20年以上にわたり変わりゆく農村の暮らしを撮り続け、その成果をまとめた写真集『土恋いのうた』(2001年)には、本作や「湯治-孫」も掲載されている。

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