秋田県中仙町(現大仙市)に生まれる。法政大学文学部を卒業後、秋田県の県立高校教諭となる。この頃弟が高校写真部を創設したのに刺激され、写真に本格的に取り組み始める。1952年アサヒ国際サロンに入選、写真誌の月例コンテストに応募するなどアマチュア写真家として活躍。土門拳、木村伊兵衛が提唱したリアリズム運動に共鳴し、54年集団秋田の結成に参加。おもに木村の大曲、横手方面の撮影に同行、木村の言葉により自らの題材を農婦に絞り込む。64年『カメラ毎日』にシリーズ《農婦》を連載、翌年には太陽賞候補となった《農婦誕生》を発表、注目を集める。85年県立湯沢高校長を退職。その後も郷土大曲の農村を中心に、その移り行く姿を記録し続け、87年『日本カメラ』に《北国》を発表、88年には写真集『なつかしの大曲』を出版。翌年同写真集により第14回秋田県芸術選奨受賞。94年「木村伊兵衛と秋田展」(秋田市立千秋美術館)に出品。95年県芸術文化章受章。99年「いとしのまち大曲」写真展(大曲市/タカヤナギ)で約350点を展示(過去最大規模の個展)。2001年2月写真集『土恋いのうた』(秋田魁新報社)出版。現在、<東北写真作家集団>代表をつとめる。大仙市在住。2023年10月20日没。