山形県西村山郡大江町に生まれる。秋田に転居し、秋田県河辺郡和田尋常高等小学校を卒業後、山形市内の写真店に勤務する。その後再び秋田に戻り、1928年兄が開業した写真館を手伝い、秋田市内百貨店の分店スタジオを担当する。戦後『カメラ』など写真誌の月例コンテストで入選を重ねる。土門拳、木村伊兵衛が提唱したリアリズム運動に共鳴、特に木村に私淑し、秋田での木村の撮影に同行し協力する。52年の<秋田写真家集団>結成に参加し事務局を担当、54年同集団を発展解消して結成した<集団秋田>の中心的存在として活躍。木村審査による秋田市内百貨店主催の写真コンテスト、秋田での木村の作品展開催に尽力する。また、兄の岩田友記や八木下弘と共同で岩波写真文庫の『男鹿半島』(55年)『秋田県-新風土記-』(58年)の撮影を手がける。また、長年撮影を続けていた《山の分教場》が、55年の第22回日本写真美術展で文部大臣賞、翌年報道写真賞を受賞する。94年「木村伊兵衛と秋田展」(秋田市立千秋美術館)に出品。地元秋田でアマチュア写真家たちの指導者的役割を果たした。
