行商の人(由利海岸)
岩田幸助 1911(明治44)- 2007(平成19)
カテゴリー | 写真 |
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制作年 | 1956(昭和31) |
技法・材質 | ゼラチンシルバープリント |
寸法(cm) | H26.0×W40.0 |
受入年度 | 平09年度寄贈 |
この作品を撮影したときは「吹雪の中の海岸線を行く行商の人を追いながら撮影した。吹雪でカメラがびしょぬれになり、何度もカメラを振ってカメラに着いた水を振り払わなければならなかった。」という。岩田は、木村伊兵衛、土門拳が提唱したリアリズム運動に共鳴した。特に木村に私淑しながらも“報道写真を撮りたい”という考えを根底にしていた。
猛吹雪の中を行く人を見ている人間などいよう筈も無い。しかし、あえてその事実の記録と伝達に執着した作品から、作者のそうした姿勢が伝わってくる。