UENO TERMINAL 青い椅子
紺野五郎 1916(大正05)- 1997(平成09)
カテゴリー | 洋画 |
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制作年 | 1988(昭和63) |
技法・材質 | 油彩、キャンバス |
寸法(cm) | H161.7×W193.8 |
受入年度 | 平10年度購入 |
紺野は、若い頃、新制作創立会員である佐藤敬のデッサン会に参加し、佐藤の渡仏後は西田勝に師事した。その頃に「フォーヴィスム、キュビスムの洗礼を受けた」と強調する。そうして身につけたモダニズムの手法と感覚が、常に根底にあり、晩年になっても、画面には清新さが失われることがなかった。青い椅子に座る男性の視界には、列車を待つ若い女性が映っている。紺野は、女性の心の動きまでを写しとるように分解して描き、さらに、左右明暗に分割された画面と駅構内のサインが、見知らぬ同士の無言劇の心理表現に、重要な効果をもたらしている。