釈迦堂中
石田白樹 1906(明治39)- 1984(昭和59)
カテゴリー | 書 |
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制作年 | 昭和時代 |
技法・材質 | 紙本墨書 |
寸法(cm) | H135.0×W34.0 |
受入年度 | 平11年度寄贈 |
はじめ浅見喜舟に学び、のちには川谷尚亭、比田井天来、山田正平に私淑した。赤星藍城の<書道研究斗南会>にも同人として参画した。文学にも造詣が深く、作品の素材も、短歌、俳句、日本・西洋の近代詩と幅広い。
一見稚拙さをねらった表現のようにも見えるが、多くの書の古典による修練を積んだうえで、他人にてらうことなく、自らの世界を素直に表出した人間性豊かな書風が感じられる。亡くなる14年前には、病気で右手が不自由になったが、以後も書作への意欲は衰えることが無く左手で制作を続け、みずみずしく、無欲で枯淡な味わいの書を多く残している。