ポエム
廣幡憲 1911(明治44)- 1948(昭和23)
カテゴリー | 洋画 |
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制作年 | c.1948(昭和23頃) |
技法・材質 | 油彩・キャンバス |
寸法(cm) | H40.7×W31.8 |
受入年度 | 平12年度寄贈 |
戦後、廣幡の抽象画は水平線と垂直線を中心に構成する純粋抽象から、有機的な形態を含んだ表現へと転換していく。作風の大きな変化が見られた1947(昭和22)年二科展出品の「パンチュール」では、手や顔など人体をかたどったような曲線的な形象が画面に並ぶ。同時期に制作されたと思われる本作では、中央に鳥が配置され、周囲の樹や葉がキュビスム的な手法で描かれている。具体的なイメージを含めて、伸びやかな線と柔らかな色彩でまとめられた画面には、戦後、再び自由な表現が追求できるようになった廣幡がたどり着いた独自の抽象表現がみられる。